智辯和歌山が平田の逆転弾で市立和歌山を破る



6回表に逆転満塁弾を放った平田晃将(智辯和歌山)

 智辯和歌山市立和歌山の黄金カードが3回戦で早くも実現した。

 市立和歌山の先発は背番号11の左腕・奴田宗也(3年)。
1番・細川 凌平(3年)、2番・綾原 創太(3年)を連続三振に取り、絶好の立ち上がりを見せる。
それでも智辯和歌山は3番・宮坂 厚希(2年)で左前安打を放つと、4番・徳丸 天晴(2年)が四球を選び、一、二塁とする。ここで5番・川上 珠嵐(3年)が左前適時打を放ち、智辯和歌山が先制点を奪った。

 対する市立和歌山智辯和歌山先発の矢田 真那斗(3年)に対して一死一、二塁のチャンスを作ると、4番・壹岐有翔(3年)が右中間への3ラン本塁打で逆転に成功する。

 リードを奪った市立和歌山は2回表から最速152㎞/h右腕の小園 健太(2年)をマウンドに送る。
小園は2回表に二死三塁から綾原に適時打を浴びるが、3回以降はカットボールが冴え、智辯和歌山に得点を与えない。

 市立和歌山が1点リードを保ったまま、試合は後半戦に突入。市立和歌山は6回からエース左腕の岩本 真之介(3年)を投入し、必勝態勢に打って出る。しかし、この日の岩本は「まっすぐが全体的に浮いていた」と本調子ではなかった。
智辯和歌山は岩本に対して一死満塁のチャンスを作ると、9番・平田 晃将(3年)が左翼席に満塁本塁打を放ち、逆転に成功。
一振りで1点ビハインドから3点リードへと形成を変えた。

 平田は昨秋の近畿大会で3番を任されるなど、主力選手として活躍していたが、この夏は自身の不調と畑 脩平(3年)の台頭により、与えられた背番号は10。
初戦もスタメンを外されていた。そのこともあり、「とにかく挽回してやろうと思っていた」とこの試合に懸ける想いは強かった。値千金の一打に「結果を出せて良かったです」と安堵の表情を見せた。

 リードを奪った智辯和歌山はその裏から最速150㎞/h右腕のエース・小林 樹斗(3年)が登板。最終回に1点を許したものの、威力抜群のストレートは健在だった。
最近になって投げ始めるようになったカットボールも「しっかりカウントを取れていたので、悪くはなかったです」と上々の内容。
リードを守り切った智辯和歌山がベスト8進出を決めた。

 市立和歌山にとっては岩本の不調が誤算だったが、「アイツで負けたらしょうがないと思っています」と半田真一監督はこれまでチームを支えてきたエースをかばった。
この試合には6人の2年生が出場しており、新チームにも期待が持てる。「今日も悔しい思いをしているので、それを次に繋げてくれることを信じています」と指揮官は今後の奮起に期待していた。

(取材=馬場 遼)