津嘉山 憲志郎選手

津嘉山 憲志郎

球歴:

ポジション:投手

身長:178.0 cm

体重:100.0 kg

ボールスピード:148 km/h

学年:卒業

寸評

 1年秋の明治神宮大会に登場して以来、常に全国大会に出場し続けてきた 葛西 侑也。実績と言う意味では、この世代屈指の投手であり、逆にもう成長する余地すら残されていないのではないかと心配になっていた。しかしその心配が無用だったことを、選抜のマウンドで教えてくれた。  (投球内容)  それほど身体は大きくないのだが、手足が長く大きく魅せる選手。左サイドハンドという独特の球筋を活かし相手を翻弄するのが、この投手の持ち味。球速こそ一冬越えても130~MAX136キロ程度と、それほど変わっていない。しかし指先までしっかり力が伝えられるようになり、打者の手元までボールがしっかり来るような力強さが出てきた。左打者の背中越しから来るような独特の球筋を活かしつつ、外角低めにスライダーを集める高い制球力と集中力は見事。特に緩いカーブを織り交ぜたり、左打者の外角にシュートボール投げ込んだりと、投球の幅を広げようと言う意識が感じられた。  一見モーションは大きそうに見えるのだが、クィック動作も基準レベルを満たし、牽制やフィールディングの動きもいい選手。けして走者に隙を与えないのは、打者に対峙する時と変わらない。粘り強い精神力と確かな制球力に裏打ちされて、世代屈指の実績を誇ってきたことを改めて認識させられる。それ以上に緩やかながら、着実な成長が感じられたことも、今大会の新たな収穫であった。  ただ気になったのは、やはり球威・球速がまだ物足りない点。けして甘くないコースを突いた球でも、球筋に馴れられてしまうと、踏み込まれて右打者中心に打たれてしまう。将来的にも、右打者に対して如何にピッチングを組み立てて行くのか。夏に向けて、更なる工夫が求められそうだ。
更新日時:2011.05.05

将来の可能性

 左投手でありながら、試合が作れる貴重なタイプ。それも、プロでも希少価値の高い左サイドハンド。故に、スカウト達からも熱い視線が注がれている。ただ高校からプロと言うタイプでは基本的になく、もう少し確かな力を付けてからの方が、旬の時期だと評価する。特にこの選手は、一歩一歩ゆっくりと、それでいて着実に段階を踏んで成長して来るタイプ。まずは、大学球界で通用し、そこで実績を残せる力を養ってからでもプロ入りは遅くはないだろう。六大学や東都など、アマチュアのトップレベルで、その実力を磨いて欲しい。しっかりと長い目で見守って行きたい、そんな投手でありました。
更新日時:2011.05.05

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