空山 侑大朗選手 (海南)

空山 侑大朗

球歴:海南

都道府県:和歌山

ポジション:遊擊手

投打:右 / 右

身長:173.0 cm

体重:63.0 kg

学年:卒業

寸評

 21世紀枠として出場した選抜では、再三のファインプレーでチームを救う活躍。しかし9回に自らのエラーで逆転負けを許すきっかけ作り、天国と地獄を同時に味わった男です。    (第一印象)     かなり個性の強い選手で、持ち得る身体能力よりも気持ちを全面に出すプレーヤーだと言えるでしょう。    (守備・走塁面)     一塁までの塁間は、4.55秒前後と左打者に換算しても4.3秒前後であり平均的。新チーム結成以来の22試合で4盗塁と、2番打者ですが足を売りにするタイプではありません。     とにかく球際でのプレーに強く、凄く身のこなしが柔らかいとグラブさばきが上手いわけではないのですが、気持ちでアウトに結びつける気迫溢れるプレーをします。地肩もけして強くはありませんが、逆にもう少し技術面での向上も夏に向けて望みたいところ。    (打撃内容)     選抜池田戦(2014年03月22日)では、センター前に2本のヒットを放つなど活躍しました。普段は2番打者として、チーム一の犠打数を誇ります。    <構え> ☆☆     前足を引いて、後ろ足に体重をかけた右オープンスタンス。グリップを高く添えて、体の近くにバットあらかじめ引いて構えます。腰の据わり具合・両目で前を見据える姿勢・全体のバランスとしては気になる構えで、かなり個性的だと言えるでしょう。    <始動> 平均的     投手の重心が下るときに始動する平均的なタイミングで、ある程度の対応力と長打力をバランスよく兼ね備えた打ち方です。通常、中距離ヒッターやポイントゲッターが多く採用する打ち方で、二番打者が行っているのは珍しいことになります。    <下半身> ☆☆☆     始動~着地までの「間」はある程度取れており、速球でも変化球でもそれなりに対応。少しベース側に離れて踏み出すアウトステップなので、内角を意識したスイングだと言えます。残念なのは、踏み込んだ足元が早く地面から離れてしまうので、外角の厳しい球や低めの球に は、充分対応できません。あくまでも甘い球を、センターからレフト方向へ引っ張り込む打撃だと言えるでしょう。    <上半身> ☆☆☆     あらかじめグリップをトップの位置に持ってきており、速い球に立ち遅れる心配はありません。始動~インパクトまでのスイング軌道も悪くないのですが、結構大きな弧を描いてスイングします。下半身が安定していないので、スイングが波打つのが気になります。    <軸> ☆☆     足の上げ下げは静かなので、目線は上下にあまり動きません。しかし体の開きを我慢できず軸足も前に突っ込むなど、軸を起点に綺麗に回転出来ていません。特に引っ張り中心のスイングだけに、軸を起点に綺麗に回転できることを心がけたいところ。
更新日時:2014.04.16

将来の可能性

 気持ちを全面に出すプレースタイルには好感が持てますが、個性が勝ってしまい基本がまだできていない印象はあります。上のレベルの野球で活躍するには、基礎を固めつつ個性を活かすプレーが求められます。その辺のバランスを今後どのようにしてゆくのか、夏に向けて注目して行きたいプレーヤーでした。
更新日時:2014.04.16

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