中西 聖輝選手 (智辯和歌山)

中西 聖輝

球歴:智辯和歌山

都道府県:和歌山

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:182.0 cm

体重:91.0 kg

ボールスピード:149 km/h

学年:卒業

寸評

 21年夏の甲子園で、智辯和歌山(和歌山)のエースとして優勝投手となった中西聖輝投手。下級生の時から公式戦のマウンドを経験し、完成度の高さはトップレベルだった。  甲子園での投球はさらに洗練された印象がある。そんな甲子園の投球を振り返っていきたい。  直球は常時130キロ後半〜140キロ前半。スピンのかかった質のいい直球で、内外角にしっかりとコントロールできる。直球でしっかりとストライク先行ができるので、投球の組み立てがしやすい。  変化球はスライダー、カーブ、フォークの3球種があり、特にカーブとフォークの使い分けが上手い。カーブでカウントを取りつつ、シンカー気味にして落ちるフォークは、軌道が判別しにくく、高確率で空振りを奪うことができる。スライダーも落差があり、夏の甲子園ではコーナーいっぱいに直球を決め、追い込んでから低めで振らせるフォーク、スライダーのコンビネーションがしっかりとハマった。  高校生としてはかなり完成された投手だが、高卒プロでいく投手は飛び抜けた球速(常時145キロ〜150キロ)や、切れのある変化球を持つ投手が指名される傾向にある。中西については、そういった意味ではまだ物足りなさがあったので、大学進学に切り替えたのは賢明だったといえる。  22年春から東都1部の青山学院大に進学する。投球の完成度が非常に高いので、1年生から十分に出てきてもおかしくない。ハイレベルなリーグでもまれて、さらにスケールアップし、4年後にはドラフト上位候補として注目される存在になることを期待したい。
更新日時:2022.02.19

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です