濱田 太貴選手 (明豊)

濱田 太貴

球歴:明豊

都道府県:大分

ポジション:外野手

投打:右 / 右

身長:173.0 cm

体重:72.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2017年8月13日)  2000年生まれの逸材をミレニアム世代と呼ばれる。これまで多くのミレニアム世代を紹介してきたが、明豊・浜田 太貴はこの世代の中でも上位に入る強打者となるだろう。大分大会で打率.389、3本塁打、11打点を記録した打撃はダテではなかった。この浜田が明豊の6年ぶりの勝利をもたらした。  まず3回裏、一死二塁の場面で打席が回った浜田は高めに浮いた直球を見逃さず、レフトフェンスにあっという間に到達する適時二塁打で1点を先制する。さらに同点に追いついかれた5回裏、同じく一死二塁の場面で打席がまわり、今度は高めに浮いた直球を右中間へ運ぶ適時二塁打で、2対1と勝ち越す。浜田の特徴を上げるととにかく打球速度が非常に速いこと。異質の伸びを見せるのだ。この打球の速さは大阪桐蔭秀岳館横浜の全国クラスの逸材が集まる学校と比較しても遜色はない。  この2本の長打で全国クラスの逸材だと証明した浜田。  とにかく打席に立った時の雰囲気が堂々としている。173センチ72キロと決して上背はないのだが、打席に立つとそれ以上に大きく見える。自信に満ち溢れてプレーしているのだろう。この勝負の場面でも楽しんで打席に入っているように見られた。そして1ストライク1ボールの3球目だった。内角ストレートを豪快に振り抜き、逆転2ランホームランで試合をひっくり返した。まさに期待通りの一発。この時の甲子園のスタンドの様子を見ると、浜田ならばやってくれだろうとそんな雰囲気が漂っていたが、その雰囲気に応える一発。まさにスター性溢れるスラッガーである。  浜田の打撃技術は非常に高度。スクエアスタンスで構え、グリップを高い位置に構えながら力みなく構えることができている。始動のタイミングはやや遅めで捉えるポイントも捕手寄り。これは浜田のヘッドスピードの速いスイングだからこそ打てる打法。トップを深く取ってからインパクトに入るまで無駄なく入ることができており、軸足と腰が綺麗に回り、最後のフォロースルーまで豪快に振り抜くことができている。小さくまとまらず、打球を高い角度で上げることに注視した打法である。  浜田の長打力、将来性の高さはもちろんだが、チャンスこそ打ってやるという姿勢が分かりやすい。次の明豊の試合を見るのが俄然と楽しみとなった。
更新日時:2017.08.13

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