3ランを放った4番渡邊(帝京)

計33安打の乱打戦!勝負をつけた帝京・渡邊の3ラン

 壮絶な乱打戦を制したのは、帝京だった。
初回、0対7で東海大高輪台に大量リードを許すも、5回に10対9と逆転に成功。6回に同点に追いつかれるも、最後は7回に4番・渡邊の3ランで試合を決定付けた。

試合前、両監督ともに「今日は5~6点の勝負になるから、打たれても大丈夫」そう投手陣に声を掛けてきた。それが、初回から猛打爆発。

まず東海大高輪台は、1番平出の二塁打を皮切りに、初回に打者11人の猛攻で一挙7点を挙げる。帝京の先発・木部を僅か15球でノックアウト。

その裏、帝京は、1番谷田、2番堤の連打と5番石倉の適時打などから3点を返す。2回にも4点目を挙げるが、帝京の2番手・菊地が3回、9番川内、1番平出に連続適時打を浴び、4対9と東海大高輪台にさらに突き放される。

しかし、4・5回に、東海大高輪台の先発・井上の制球が甘くなったところを一気に攻めたてる。4回に3番阿部の適時打、5回には、4本のヒットと3死球を絡めて5得点を追加。
ここで10対9と逆転に成功するも、6回に、東海大高輪台の2番渡辺諒の内野安打、5番望月の中犠飛で再び10対10の同点に。

両者一歩も譲らない乱打戦だったが、この試合に決着をつけたのは、帝京の4番渡邊の一本だった。
6回に代わったばかりの東海大高輪台のエース佐藤との対決。
「打ったのは、ストレート。コースは真ん中に見えました。序盤で自分が決めないといけない場面で、チャンスを生かし切れなかったので、ここで決めたかった」(渡邊)と、高校通算12本目の本塁打をスタンドへ叩き込んだ。

この春季大会、渡邊は決して調子が良かったわけではない。準々決勝準決勝でも、納得のいく結果が残せなかった。そんなとき、渡邊のフォームにアドバイスをくれたのは、投手としてもライバルである石倉だったという。
「凡打が多い時は、突っ込みすぎてポイントが近くなりすぎてる」そんな石倉のアドバイスに耳を傾け、決勝の舞台に備えた。