岩出 篤哉(東亜学園)

東亜バッテリー、創価打線を翻弄!ベスト4進出

 まさに東亜学園バッテリーが最後まで創価打線に手玉に取った試合だった。春季東京大会準々決勝・東亜学園創価の対決。この試合は東亜学園の正捕手・岩出 篤哉のリードが冴えわたった。

東亜学園の先発・福山 聡史(左/左 172センチ68キロ 2年)。背番号1の古川響の先発が予想されたが、上田監督は福山を選択。先発を伝えたのは昨日のことだった。

「福山については3回~4回まで投げてくれれば良いかなと思っていました。とにかく今日は投手5人の総力戦です」
初回からベンチ入り投手がブルペンで投球練習を行っていた。福山は細身の左腕。スピードこそ120キロ台だが、手元で切れるストレートが持ち味。その間にスライダー、カーブを織り交ぜて淡々とピッチングを組み立てる。技巧派に見えるが、東亜学園の正捕手・岩出は「良いストレートを投げる左腕です」と評する。だが福山は気持ちが弱いのが欠点だった。岩出は試合前にこう伝えた。

 

「打たれて良いから腕を振っていけと伝えました」
本人には腕を振れと伝え、岩出はストレートを選択する。初回は殆どがストレート。その意図を聞くとこういう答えが返ってきた。

「ストレートは腕が振れないと活きていきませんので、序盤はストレートで押していって、腕が振れる状態にしていこうと思いました」
 初回に先頭打者を出塁させたが、二死二塁で4番田中 正義をストレートで詰まらせてライトフライに打ち取った。計算通りの配球で打ち取ったことで、東亜学園に流れが傾くことになる。

 2回の表、岩出がレフトの頭を超える二塁打で出塁。6番藤井は投前犠打。池田が処理して、三塁へ送球したが、送球が僅かに逸れてセーフ。無死1,3塁のチャンス。6番梅木がストレートに詰まられながらも中前へ落とし、東亜学園が先制する。さらに5回の表、一死から1番苫篠翔太が四球で出塁。俊足の苫篠にとって四球はヒットと同然。苫篠は盗塁を敢行。鮮やかに二盗を決め、2番布施が中前安打。苫篠が三塁に留まったが、センターの田中がファンブルしていたのを見逃さなかった。田中は慌ててバックホームをするが、間に合わず。1点を追加。布施も二塁へ。さらに3番蓑原の中前適時打で1点を追加し、3対0。