片倉 充実の敗戦

 14日に神宮第二で行われる予定だった2カードが18日の駒沢球場に振り替えられた。第1試合の東海大高輪台都立八王子北東海大高輪台が勝ち、ベスト8。2試合目は帝京都立片倉都立片倉はプロ注目の右腕がいる。金井 貴之。最速145キロを計測すると言われる本格派右腕である。金井を見るためにNPB3球団のスカウトが駒沢球場へ足を運んでいた。

 注目の立ち上がり。まず先頭の菊地をストレートで見逃し三振。堤には四球を出し、石倉 嵩也もストレートで空振り三振に打ち取り、4番渡邊 隆太郎には四球を出して、2死1,2塁のピンチを迎えたが、5番木部をライトフライに打ち取り、無失点で切り抜けた。

 サイズは179センチ81キロ。パンフレットには88キロと記載されているが、本人から81キロに絞ったと話してくれた。腰回りが大きく、実に恵まれた体格をしている。セットポジションから始動し、左足を勢いよく足を上げて、勢い良く踏み出して、左腕がやや遊び、力強い腕の振りから投げ込む投球フォーム。一番速いストレートを投げられるフォームを追求した結果、今のフォームに落ち着いた。

 彼のセールスポイントであるストレート。ズシッと来るストレートは球威がある。特に右打者の外角ストレート・左打者のインコースストレートは素晴らしいストレートを投げている。球速は135キロ前後・最速142キロを計測。狙ってストレートで空振りを奪える回転数のあるストレートではなく、あくまで手元で押し込んで詰まらせる投手であろう。ただ意外にタイミングが取りづらいのか、帝京の打者は彼のストレートに結構、空振りしていた。彼のストレートをまともに打ち返せる打者はいなかった。気になるコントロールだが、身体全体を回旋させ、ぶん回す腕の振りをしているので、微妙な制球力を欠く。身体が突っ込むとボールが抜けやすい。フォームの乱れが顕著に出た3回の表。四球からピンチを招き、二死満塁で5番木部を迎えた。4番渡邊 隆太郎を歩かして、木部で勝負して打ち取っていく公算だった、しかし木部に甘く入ったストレートを捉えられ、左中間を破る走者一掃の二塁打を浴び、3失点。
「打ち取るつもりだったのに、甘く入ってしまい申し訳ない」
と3回の二塁打を悔やんだ。