大高(日大鶴ヶ丘)

勝つ投球・野球を追求し、体現する

人材豊富といわれる今年の東京都。成長を心待ちにしていた逸材が多く、春が待ち遠しくてたまらなかった。この試合の注目は日大鶴ヶ丘大高 光である。187センチの長身ながらバランスの良いフォームから投じる回転の良い直球と変化球をコントロール良く投げ分ける制球力、巧みな牽制、素早いクイックから感じられる野球センスの高さ。細い下半身が鍛えられて、芯がビシッとすれば、更に良くなっていくのではないかと見ていた。

 そして試合前。ベンチ前でキャッチボールした大高の体付きを見るとお尻が昨年寄りも大きくなり、下半身の充実ぶりから、しっかりと課題を把握して、鍛えてきたのが伝わった。さらにワクワクする気持ちが増幅したが、いきなり先頭打者にヒットを許し、ピンチを迎える。
「打たれてしまったのは仕方ないです」
切り替える大高。アクセルを入れて、140キロ近い速球を連発。どうにか凌ぎ切った。この日のストレートの調子が良くなかったと振り返る大高。前回の日大荏原戦に比べると悪いようだ。

ただ昨秋に比べると格段に良い。ノーワインドアップから始動し、左足を高々と上げていき、下半身主導の動きを取っていき、左腕のグラブを斜めに突き出して開きを抑えて、テークバックで右肘を折り畳むように取っていき、肘をしっかりと上げて、真上から振り下ろすオーバーハンド。

アクセルを入れた時の速球のキレ、伸びは素晴らしいものがある。肘痛のためストレートが全く走らなかった時に比べると今日のストレートは爽快さがあった。秋からの成長を確かに感じさせた。