雪谷・渕山君

昨秋対決の再戦、返り討ちされたものの力の距離を縮めた雪谷の健闘光る

 昨年秋の秋季大会1回戦で戦った両チーム。その時は、都立雪谷が先制しながらも、二松学舎大附が3回に一気に大量点を奪い、その後も得点を重ねてコールドゲームとなった。雪谷としては、当然その雪辱を果たしたいところである。

 3回戦では、昨秋のベスト8に進出している日大豊山を猛打でコールドゲームとしてワンサイドで抑え込んでおり、その勢いに乗ってこの試合に挑みたいところである。ところが、相原健志監督はその勝利で夏のシード権を獲得したことに対しての安堵を懸念していた。「実は、昨日の練習の内容が、あまりよくなかったんですよ。どこかに達成感というか、そんなものがあったのかもしれません。だから、最後にちょっと締めたんですけれどもね」と、試合前に語っていた。

 もちろん、都立雪谷ナインに気の緩みはなかったであろうが、2回に1死二塁から8番上田君に長打されて先制点を許す。さらに、3回は押し出し、5回は4番石黒君にソロアーチを浴びて3―0となった。流れとしては、どうかするとそのままどこかで大量点を失いワンサイドになりかねない展開にもなっていた。

 しかし、今春の都立雪谷は一皮剥けていた。その後を桑原佑君は踏ん張ってよく抑えていた。
そして6回、相手に失策が続いて好機を迎えると、力んだ鈴木誠投手の暴投で1点を返し、さらに、8番甚田君の中前打で1点差とした。甚田君は、これまで悔しい思いもいっぱいしてきたというが、そんな思いを試合でぶつけた、この日の2安打だった。