2010年07月18日 明治神宮球場  

関東一vs都立雪谷

2010年夏の大会 第92回東東京大会 4回戦

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4番・宮下(関東一)

試合を決めた4番の一発

 エースの白井慶一とともに1年の夏に甲子園を経験した関東一の4番・宮下 明大内野手。代打での1打席のみだったが、浦添商の好投手・伊波翔悟(沖縄電力)からライト前ヒットを記録している。
その後、主砲として成長した宮下が、チームを勝利に導く一振りを見せた。

両チーム唯一の得点となる1回裏。先頭の山下幸輝が都立雪谷の先発右腕・戸津由博の右手を弾いてセンター前に。バントで送って関東一が先制機を向かえる。3番の斉藤豊の当たりはセンターへ抜けるかという当たりだったが、あらかじめセカンドベースのすぐ右に守っていたセカンドによってヒットを阻まれる。
ここで宮下が倒れると嫌なムードになるところだが、カウント2-2から外角の球を捉えると打球はレフトスタンドへ吸い込まれた。

 宮下はネクストバッターズサークルでは両腕を体にこすりつけるようにして素振りを繰り返している。
ドアスイングにならないことを心がけているため、引っ張った打球がファールになりにくい。

また、ステップしたときにちゃんと両足を内側に絞り込んでおり、下半身の力を逃がさずにバットに伝えている。ステップが少しインステップなので内角の速い球をどう捌くかだが、バットが内から出るから対応できるのだろう

試合前のトスバッティングをしているときでも宮下は目を引く。普通はコースや高さによって上体が傾いたり、膝を曲げて合わせにいったりするものだが、宮下はどんな球でも体の軸を地面と垂直に保ったまま打っている。軸回転で打つことを強く意識しているのだろう。4打席目に低めの変化球を空振り三振したが、体が前に突っ込むことなくスイングできていた。

初戦の岩倉戦こそ10得点を奪った関東一だが、この日はわずか5安打で苦戦。2回裏の無死1、2塁はバント失敗、7回裏の1死3塁のチャンスでは、犠飛を狙ったのだろうが白井は初球を力強さに欠けたスイングでサードへのフライアウトで無得点。4回には無死で1塁ランナーが牽制死となるなど、攻撃面ではいいところが少なかった。
守備が良く、本質的には守りのチームだから、勝ち進むには宮下がバットでどこまで引っ張れるかに懸かっているだろう。

(文=鷲崎 文彦

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