都立田無の180センチ右腕が9回10K完投!自己最速も更新。伸び代十分、都大会で飛躍を

10奪三振完投勝利を挙げた阪本 誠一(都立田無)
<春季都大会1次予選:都立田無7ー3都立小平南>◇19日◇代表決定戦◇創価学園東大和グラウンド
都立田無が都立小平南を振り切って都大会進出を決めた。都立田無は2回、8番・小川 凌生内野手(2年)の右前適時打で先制。5回には2つの四球から好機を作ると3安打を集め一挙4得点とリードを広げた。6回にも2点を奪い7安打で7得点と好機をものにした。
投げてはエース右腕・阪本 誠一投手(3年)が9回10奪三振3失点で完投した。180センチ、82キロの体格から130キロ中盤の直球と切れ味鋭いスライダーを操る。
この日は自己最速の137キロを計測した。「体重が増えて、力感なく伸びのある球が投げれるようになった」と、昨秋の最速は135キロだったが、冬場で体重を10キロ増やし、投手らしい体格となった。早速、春の初戦で最速を更新し伸び代は十分。目標は「夏までに140キロ」と着々と進化を続ける。
決め球のスライダーも有効に使い、10個の三振を奪った。「直球狙いだったら、低めに集めるように」と曲がりの大きなスライダーも阪本の武器の1つだ。
3月の第1週で行った都立高島との練習試合では18奪三振完封を記録した。「三振が欲しいところは狙う」と冬場の増量で球質もレベルアップし、自信を口にする。
前チームから主力として活躍してきたが、昨秋は新型コロナの影響で未登板に終わっていた。
ここまで影を潜めていた都立の本格派右腕は、この春にその名を轟かすことができるか。都大会でのパフォーマンスにも注目だ。
(取材=編集部)