多摩大目黒が接戦をものにしベスト16進出



好投を見せた多摩大目黒先発・西井 晃太

<秋季高校野球東京都大会:多摩大目黒4-3実践学園>◇16日◇2回戦◇八王子

 接戦の末に、多摩大目黒が勝利して、ベスト16進出を果たした。

 10安打で4得点。3、5、そして6回とチャンスを生かして得点を重ねた。そのうち、2回の得点機に適時打という形で得点に絡み、チームの勝利に貢献したのが、3番・伊奈 幹大内野手(1年)だった。

 1対0で迎えた3回の第2打席では左前、5回には左翼の頭上を越える三塁打で3点目をチームにもたらし、勝利に貢献した。

 構え方はシンプルだが、下半身から動き出して最後までフルスイングで振りきれるところが魅力的。下半身主導については無意識だというが、フルスイングをしているのは、こだわっているところであった。

「前は右肩が下がってしまうことでフライアウトが多かったので、肩を下げることなく、しっかりと強くスイングしてライナー性の打球を飛ばしていくことを意識して練習をしています」

 実践学園戦の打席を振り返っても、肩のラインを水平に保ったまま強くスイングができていたことで、低く鋭い打球を飛ばしていた。その結果が、5回の三塁打にもつながったが、普段は長打ではなく、単打でつなぐことを大事にしていただけに、「こんなに打てるとは思っていなかった」と試合での活躍ぶりに少し驚きもあったようだ。

 エース・西井 晃太投手(2年)の好投もあり、予選を含めて、ここまで無失策で3回戦まで勝ち上がった。守備のチームを目指してきた眞弓監督にとっても「先制してうちのペースで試合展開ができたので、終盤に追い上げられても、バッター集中でアウトを積み重ねられた」と打線の援護で主導権を握れたことを勝因に挙げた。

 3回戦では二松学舎大附と対戦する。伊奈は「中学生の時から見ていた強豪なので、全員野球で楽しんで戦えればと思います」と話し、気負うことなく強豪にぶつかっていくつもりだ。

 対して敗れた実践学園の網代監督は「8回に3点を取ったのが本来の攻撃でしたので、もっと出来ていればよかった」と中盤までにフライアウトで打線がつながらなかったことを反省した。

 しかし多摩大目黒・眞弓監督が「長打力があるチーム」と話すように、外野の頭上を越えるような大飛球もいくつか飛んでいた。そのなかでも4番・土屋 太一外野手(2年)は2対4の8回に向かえた第4打席にセンターへの三塁打を放ち、勢いを加速させる一打を放って見せた。

 構えに入った段階から軸足に重心をかけておき、すり足で踏み出していく。突っ込むこともなく、軸で回転しており、目線のずれが少ないので、ミートしやすい打ち方である印象を受けた。この点については、土屋自身も新チームから取り組んでいた課題だった。

「夏は帝京と対戦したときは、ポイントを前に置いて自分から迎えに行く形で打ってしまったので、ストレートは詰まり、変化球は見えていないフォームでした。新チームでは、置きティーであったり、真横からトスを上げてもらって、とにかく左足の前で捉えられるように取り組んでいました」

 強豪との対戦を教訓にしたことで、対応力も選球眼も良くなったと実感はしている。しかし、高校通算1本塁打と長打力には課題があり、試合にもあと1歩及ばなかった。「体づくりをしてホームランを打てるような4番になりたい」と宣言した土屋。理想だという楽天・浅村 栄斗内野手(大阪桐蔭出身)を目指して、さらなる飛躍を誓う。

(記事=編集部)

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