秋のリベンジを目指す堀越 意識が硬さになり東海大菅生の猛攻を引き出す



東海大菅生 日當直喜

<春季東京都高校野球大会:東海大菅生12-2堀越>◇10日◇4回戦◇スリーボンドスタジアム八王子

 堀越は、秋は東海大菅生と3回戦で対戦し、2対9の7回コールドで敗れている。リベンジに燃える堀越は、この大会で岩倉国士舘という強豪を相次いで破り、チームに勢いをつけて東海大菅生との一戦に臨んだ。

 堀越の一番の変化は、秋は控え投手だった加藤宇が、しっかりエースに成長し、130キロ台前半であった球速が、140キロ台にまで伸びたことだ。「上でも野球をやりたいという思いもあり、精神的にも成長し、野球に対する取り組みも違ってきました」と、堀越の小田川雅彦監督は語る。加藤宇も、「筋トレを多くやりました」と語り、一段とたくましくなってきた。

 しかしこの試合、堀越の守備陣が浮足立っていた。1回裏、1番・鈴木 悠平が左中間に二塁打を放つと、2番・小山 凌暉が投前に送りバントをしたが、これを一塁ベースカバーの二塁手が捕球できず、鈴木が生還した。

 3回裏東海大菅生は4番・小池 祐吏の中前安打に続き、5番・多井 耶雲の三塁打で1点を追加。6番・酒井成真の右犠飛で多井が生還。8番・金谷 竜汰の四球の後、この試合先発の9番・日當 直喜のバントは堀越の守備の意表を突くコースに転がり内野安打。このバント安打が引き金になって東海大菅生はこの回一挙6点を入れた。

 堀越の小田川監督は、「菅生さんとやりたいという夢がかなって、気負いになりました。普段やらないミスが出てしまいました」と語る。

 東海大菅生の日當は、序盤四球の走者は出すものの、安打は打たれていなかったが、4回表に加藤宇に右前安打を打たれると、遊撃手の金谷ら、守備陣のミスの連鎖が続き、この回に2点を失う。その後は得点を与えなかったものの、守備陣のミスが続き、東海大菅生としてもスッキリしない展開になった。

 東海大菅生は5回に1点を追加した後、6回裏は堀越が先発の加藤宇のほか、佐藤虎ノ介、遠藤剛成と3人の投手をつぎ込んだものの、4四球に福原 聖矢の安打、バッテリーエラーなどで2点を挙げ、最後は5番・多井の左前安打で6回コールドが成立した。

 堀越ナインはリベンジの思いが力みを生み、実力以上の点差がついた形になったが、秋からの進歩の跡が、エースの加藤宇らに感じられた。それが結果に結びかなかったが、メンタル面を含め、まだまだ成長できるチームだと思う。

 勝った東海大菅生の日當も、「今日は無駄な球が多かったです」と反省の言葉を発した。大勝ではあったが、ミスも目立ち、素直に喜べない内容の試合だった。準々決勝は秋に負けている日大三との対戦になる。もちろん意識はするだろうが、夏に向けての前哨戦の意味合いもあり、その戦い方が注目される。

(取材=大島 裕史)

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