修徳にサヨナラ勝ちの日体大荏原 2年生コンビの活躍光る



サヨナラの瞬間

<春季東京都高校野球大会:日体大荏原5-4修徳>◇10日◇4回戦◇駒沢

 日体大荏原修徳による東東京勢同士の一戦は、9回に修徳4番・佐藤 大空外野手(3年)の犠牲フライなど、3対4で日体大荏原が1点ビハインドで9回裏を迎えた。

 簡単に2死になり土俵際に追い込まれたが、1番・石崎 祥真外野手(3年)の四球で流れが変わった。
 2番・和田 麗哉内野手(3年)がヒットで繋いで2死一、二塁とし、3番・千葉 輝夏内野手(2年)が3ボール1ストライクから左中間に運ぶサヨナラ打。劇的な勝利で日体大荏原が8強入りを決めた。

 9回2死から打線がつながってサヨナラ勝ちをつかんだ日体大荏原。本橋監督も「粘り強く戦ってくれた」と試合後に選手たちへ改めて労いの言葉を送った。

 そのなかでも特に活躍が光ったのは2人の2年生だった。
 サヨナラ打を放った千葉は、この試合で4安打2打点と大暴れ。本橋監督も「思い切りの良さが持ち味です」という打撃で、3番打者として主砲につなぐ役割を十分に果たした。

 サヨナラの場面は「恩返しの意味でも、先輩が作ってくれたチャンスを自分で決めてやる」と考えていたそうだが、普段は「4番につなぐことが役割なので、単打でも四球でもつなぐことを常に考えています」と話す。166センチ、66キロと小柄だが、全身を使ったスイングで、最後は見事に左中間を深々と破って見せた。

 そんな千葉が「完璧でした」と話せば、本橋監督は「成長してきたと思います」と好評するのがもう1人の2年生で、先発した石井 祥太投手(2年)だ。
「威力があって、変化球も良かった」と修徳の主将・深澤 大吾内野手(3年)が話すように、179センチ、67キロとまだ細身ではあるが、角度を付けた真っすぐと緩い変化球を織り交ぜて、9回途中までしっかりとゲームを作った。

 強打の修徳相手にこれだけのゲームメイクができたことは、今後の自信になるだろう。ただ本橋監督いわく、これだけの投球ができるようになったは、最近だと話す。
「直球の制球力はいいですが、変化球に課題があって春先まではカウントを悪くすることが多く、長くても5回まででした。しかし、変化球もしっかり決まるようになってきたので、今日もいけるところまでは石井に託すつもりでした」

 この日は9回途中まで投げて打者37人に130球で四死球は4つと、テンポよく制球力のあるピッチングで試合を作ったといっていい。

 同級生の千葉は「冬場から、『俺たちの代からはエースになるんだぞ』と発破をかけてきましたが、それで食事など取り組みが変わってきていました」と話しており、冬からの小さな積み重ねで、ここまで来ていることがわかった。

 準々決勝でも下級生が活躍し、3年生とともにさらなる上位進出となるか。