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1次予選のトーナメント表
・日大二、都立日野などが属する第1〜6ブロック
・世田谷学園などが属する第7〜12ブロック
・日本学園などが属する第13〜18ブロック
・城西大城西、日大豊山などが属する第19〜24ブロック
メジャーリーガーからヒント得たエースが快投 都立立川がコールドで代表決定戦へ

都立立川先発・横山天星
4月からの都大会を目指し、都立立川と都立青梅総合が対戦。試合は都立立川の強力打線が機能し、初回から4回まで毎回得点で都立青梅総合を14対6で下して代表決定戦へコマを進めた。
都立立川の各打者は、詰まっても打球を運んでいく力強く振り切ったスイングをしていた。定時制の授業の兼ね合いで、90分間しか活動できないことを受けて、「一冬かけてパワーと打力を強化しよう」と割り切って、練習に着手してきたという。
その成果が表れたのは初回、3番・木村 祥太郎捕手(3年)が無死一、二塁から右前適時打で先制点をもたらした。さらに4番・関 康太朗内野手(2年)も2回の無死一、三塁で左翼前へ。8対3で迎えた3回には1死二塁からもタイムリーを放った。
3番・木村はどっしりとした構えで、軸をずれることなく力強いスイングが光り、4番・関は鋭く腰を回転させて、シャープなスイングで捉えていくチームの主軸打者だ。
力のある打者がそれぞれ力を発揮し、4回までで14対3と試合を決め、14対6の7回コールドで試合を制したが、一際よかったのはエース・横山 天星投手(3年)だ。予め重心を下げた状態でセットポジションに入り、左腕でリードしながら体重移動。ギリギリまで開きを抑えて移動ができていることもあり、出どころを見にくくできた状態でスリークォーター気味の高さから右腕を振り抜く。
外角中心にスライダーを織り交ぜたピッチングを組み立てるが、上半身の力が強いのか影響してか、球威はあるものの高めに抜けることが多く、試合を作るのに苦戦を強いられていた。
ただ指先にかかった真っすぐは光るものがあり、特に3回の都立青梅総合6番・小林 剛輝外野手(3年)を見逃し三振に抑えた直球は、指先にかかっており、上から見ても良い球だった。