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 しかし、さすがに安田学園も勝負強い。3回にすぐに、加藤裕太君の二塁打と3番西村君の左前打で1点差とすると、4回にビッグイニングを作った。

 この回の安田学園は、先頭の今井君がレフトへソロホーマーを放つと、一死後7番の小畑君もライトへソロホーマーして逆転。これで勢いづいた安田学園は二死走者なしとなってからも、連続四球後2番に入っていた吉村君の左中間への三塁打で2者を帰す。

 さらに、西村君のやや幸運な右線二塁打で吉村君も帰してこの回5点目が入った。これで、試合の主導権は安田学園となった。

 3回途中からのロングリリーフとなった右横手投げの吉村君は、6回に2点を失ったものの、巧みに横の変化球を使いながら、勢いに乗っていた都立府中東打線を交わしていった。

 會田監督としては、5回にビッグイニングに関しては、「一番元気があって、チームが苦しい時に何とかしてくれると思っていた」という今井君と、「クリーンアップに置くと責任感が強いので、却って意識してしまってどうしても結果が出ないので、打順を気にしないように敢えて打順を下げておいたことでリラックスして打てるようにした」という主将の小畑君の2人がホームランという一番いい形で結果が出た。

 これでチームが勢いづけられたことを喜んでいた。やはり、チームの核となる選手、ここで打ってほしいという期待感のある選手が結果を出すことでチームは勢いづいていく。この日の安田学園は、そんなところを見事に示してくれた。

 強豪校相手に序盤はリードを奪うなどして食い下がった都立府中東。五江渕監督は、「試合の入りはよかったんですけれどもね…」と悔いた。それでも、この夏はコロナ禍もあってほとんど練習が出来ず、練習試合も実質5試合程度しかできなかったという。

 さらには先週の試合前1週間ではエースの中村君が体調不十分でほとんど投げられないという状況でもあった。そんな中で、この日へ向けて調整してきての好試合。「ワンサイドのコールドにならなくてよかったですよ」と言うが、チームの根幹がしっかりとしているので、来春以降に向けても、大いに期待の持てるチームと言っていいであろう。

(記事=手束 仁

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