諦めなかった実践学園に女神、涙の都立江戸川ナインに監督は「満点」



勝利した実践学園 ※写真は昨秋の都大会より

 フライボール革命の指導や比較動画など活用など、沢里監督の指導により成長を続ける実践学園。対するはセルフジャッジベースボール(SJB)を掲げ、選手たちの判断を尊重する都立江戸川。大会序盤の好カードは、実践学園が延長10回までもつれる熱戦の末に都立江戸川を下した。

 秋、そして春と都大会の初戦で負けていたことで「硬くなると思っていました」と沢里監督のなかでは接戦の試合展開になる予感があったが、それが的中する。
 実践学園は先発・菅沼 麟太郎が、立ち上がりに都立江戸川1番・大嶋春翔にヒットを許すなどピンチを招いた。そこで4番・白川秀亮にタイムリーを打たれ、実践学園はいきなり2点を追いかけることになる。

 2回、3回に実践学園は相手バッテリーのミスで追いついたが、「2回くらいから足がつり始めていた」というエース・菅沼が踏ん張り切れない。

 3回に死球で出た都立江戸川4番・白川を二塁に置いたところで、6番・木谷颯太にタイムリーを許して2対3になる。実践学園は、なかなか主導権を握れずに試合が進んでいく。

 両足がつったという実践学園・菅沼と、都立江戸川先発・竹川葉流と2番手・前田哲平の投げ合いで中盤は膠着する。一進一退の攻防が続いたが、都立江戸川が8回にダメ押しとなる2点を追加する。これで2対5となり、試合は決したように見えた。実践学園の沢里監督も「3点差が開いてしまいましたので、もう気持ちしかありませんでした」と負けを覚悟していた。

 しかし、実践学園が9回に意地を見せて同点に追いつくと、10回は打線が爆発する。
 4番・後藤明日の二塁打から勝ち越しのチャンスを作ると、相手の守備のミスで6対5とする。さらに途中出場の村田春陽や1番・矢作将也のホームランなどで一挙14得点の猛攻を見せた。

 最終的には19対5というスコアで実践学園が勝利した。最終回に追いつき、延長で勝ち越せたことについて「20人全員を使ったのは初めてでしたけど、練習の成果が出ましたし、土壇場に強くなりました」と実践学園・沢里監督は選手たちの成長を感じ取っていた。ただ実際はギリギリの戦いを強いられた。

 延長10回にレフトの守備に就いた鈴木宏昌は本職はファーストとのこと。「最後は鈴木のところに打球が行ってビックリしましたが、センターが捕ってくれて良かったです」と総力戦だった。その事実を明かすとともに2回戦の切符を掴んだことに沢里監督は胸をなでおろした。次戦以降は試合序盤から強力打線が爆発することを期待したい。

 また足をつりながらも気合の投球を見せた菅沼は、「自分の投球で雰囲気を悪くしていたので、野手に助けられました」とバッター陣へ感謝の一言を述べる。まずはつってしまった足を完治させることを優先した上で「身体の開きが早く、抜け球が多かったので、映像で見返したい」と沢里監督作成の比較動画で復習したうえで、次戦に挑むことを誓った。

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