先発・菅沼麟太郎(実践学園)

 敗れた実践学園は多くの打者が下から救い上げるスイング。「フライ革命」が入っているのか、非常に鋭いスイングができる打者が多かった。その中でも目を引いたのが、3番・吉村 昇摩、4番・後藤 朝日の2名は際立つものがあった。

 吉村はスクエアスタンスで構え、トップを深くとってひねりを入れた打撃フォームから縦振りのスイングで、打球をとらえるノーヒットに終わったが、打撃のメカニズムは良いものがあり、今後も期待が持てる打者だ。

 そして4番・後藤は6回裏にライトへ大きな2ラン。後藤も歩幅を少し広くとったスクエアスタンスから、強いスイングができる。押し込みが強く、都内では注目の強打者に入るだろう。

 惜しくも完投負けをしてしまったがエースの菅沼 麟太郎は173センチ70キロと小柄ではあるが、右スリークォーター気味から鋭く腕を振って投げる投手。体の使い方が実にスムーズで、常時120キロ後半から136キロを計測。

 終盤でも130キロ中盤を計測しており、スタミナはあり、110キロ前後のスライダーを投げ分け、岩倉打線を打ち取っていた。走者を背負っても慌てることなく、低めに投げて打たせてとることができており、9回表の逆転された場面も、コーナーに投げて集中力は維持されていた。

 投打の軸がいる実践学園。夏も怖いチームとなりそうだ。

(記事:河嶋 宗一