主将・木村の第1号が起爆剤 日大鶴ヶ丘がコールドで初戦突破



4回表、勝ち越しのソロ本塁打を放った5番・木村(日大鶴ヶ丘)

 3日、2年ぶりに春季東京都高校野球大会が幕を開けた。ネッツ多摩昭島スタジアムの第一試合は日大鶴ヶ丘東洋の一戦。日大鶴ヶ丘が14対2の6回コールドゲームで開幕戦を快勝で飾った。

 昨秋は都3回戦で好左腕・羽田 慎之介擁する八王子を前に接戦で涙を飲んだ日大鶴ヶ丘。その敗戦を胸にこの冬、打撃陣は「強い球を打つ」ことを目標に取り組んできた。序盤は東洋先発の川内 勇を前に凡退が続いたが、打線に活気をもたらしたのは主将の一振りだった。

 互いに犠飛で得点し、1対1の同点で迎えた4回表、日大鶴ヶ丘の先頭、5番の木村 颯介主将は1ボールからの2球目、インハイにきた直球を強振すると、打球は両翼97メートルの左翼フェンスを越える勝ち越しのソロ本塁打となった。「第一打席でインハイが2球続けてきたので、狙っていました」とファーストストライクを一振りで仕留めた。

 この本塁打が記念すべき高校通算1本目。ダイヤモンドを満面の笑みで一周した。「昨年夏にあと一歩で本塁打の打球があり、先輩から『冬頑張れば打てるぞ』って言われたことを胸にバットを振ってきました」と冬の成果を初戦で発揮した。主将の一打を皮切りに、打線が繋がり、6回までに19安打14得点で快勝した。

 先発のエース・山本 輝大は初回に先制を許すもその後は5回を投げ1安打、毎回の9奪三振、1失点で東洋打線に的を絞らせなかった。エースの快投に日大鶴ヶ丘の萩生田博美監督は「この冬、モデルチェンジを試みた」と秋までの直球主体のスタイルからうってかわって、カットボール、チェンジアップなど変化球の割合を増やし、打者をかわしていった。

 投打で東洋を圧倒した日大鶴ヶ丘。今大会はベスト16で夏のシード獲得というラインがあるが、萩生田監督は「高いところを目指さないと、努力できないので」と「優勝」を目標に掲げる。

 八王子戦での敗戦から投打にレベルアップした日大鶴ヶ丘の今大会の戦いぶりには注目だ。