背番号2桁も躍動!佼成学園が5回20得点の攻撃で初戦突破!



佼成学園・守屋雄二郎

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 1日に選抜が閉幕してわずか2日後、東京では3日より春季大会が開幕した。今年は新型コロナウイルスの影響で予選はなく、秋の都大会に出場した64校による春季大会が開幕。江戸川区球場では、佼成学園都立千歳丘が対戦した。

 2回まではともにスコアボードに0が並ぶ試合展開だったが、中身を見れば佼成学園があと一本を出しきれず、流れをつかみきれない歯がゆい展開。この展開には「公式戦初戦だったので、想定していました」と佼成学園・藤田監督。ただ3回に入ると佼成学園らしい野球を展開。

 「高めのストレートには力があり、低めの変化球はキレがあった」ということで、低めのボールを見切る作戦をとった佼成学園は、2番・平尾 颯が四球を選ぶと、相手バッテリーのミスに5番・守屋雄二郎の犠牲フライで佼成学園が5点を先取。

 これには「いつもなら空振りが取れるところで、見逃されてしまった」と都立千歳丘の秋本監督。佼成学園が先発・船山 友征のテンポを崩して攻略し始めると、そこをきっかけに流れを掴む。続く4回には9番・松浦 央河のタイムリーなどで一挙15得点。一気に畳みかけた佼成学園都立千歳丘を下して5回コールドで初戦を突破した。

 昨夏は準優勝した佼成学園だったが、昨秋は二松学舎大附の前に初戦でぶつかり、0対12のコールド負け。悔しい秋となっていた。あの秋について、都立千歳丘戦で2打数1安打1打点の活躍だった守屋は、「自信をもって大会に入って負けたことで、自分たちの立ち位置を再確認できた」とコメント。そのうえでこの冬場は佼成学園らしい機動力を磨き上げることをテーマに、選手それぞれが自主性をもって練習に取り組み、チームの底上げをしてきた。

 その中で今大会のメンバーを見ると、スタメンに名を連ねた花井丈晟といった秋のメンバーではなかった選手や、守屋のような2桁の背番号を付けた選手がスタメンに名を連ねていた。藤田監督は「背番号に関係なく、調子の良い選手を起用しています」と狙いを説明。その点に関しては背番号16をつけていた守屋も良い雰囲気で出来ていると実感している。

 「練習試合からいろんな選手を起用してもらえることで、チャンスがありますので勝ち取ってやるつもりですし、大会前になっても背番号に関係なく試合出てやるつもりで練習できています」

 二松学舎大附に敗れた悔しさから、目の色を変えて充実の冬を過ごしてレベルアップした佼成学園。2回戦も勝てば二松学舎大附とのリベンジマッチの可能性がある。しかし「目の前の一戦を勝ち上がっていく。自分たちの野球をやっていきたいと思います」と意気込みを語った。

 藤田監督も「冬場は良い取り組みが出来たと思います」と語ったが、一方の都立千歳丘は緊急事態宣言の影響で、年明けから3月19日までは活動自粛。選手それぞれの自主練習で準備を進め、3月20日から活動再開。それでも2時間の制限など練習試合も3試合だけとなった。そういったこともあり、都立千歳丘らしい野球を発揮しきれなかった。

 ただ佼成学園との対戦で得られたのを「夏の通過点の今日だと思って、いい勉強になったと前向きに考えたいと思います」と秋本監督。この春にコンクリートから、練習試合も出来るほどの広さもある土のグラウンドができたそうだ。新入生、そして新たな練習環境のなかで、夏に向けて「今日見つかった課題を1つ1つつぶしていきたいと思います」と佐藤和輝主将。さらなるレベルアップを図り、夏は上位進出を狙いたいところだ。