関東一・市川、投打にわたる活躍でエースが欠場の八王子を圧倒!



投打で活躍した関東一のエース・市川 祐

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 八王子の身長190センチと長身の左腕・羽田 慎之介と、関東一の右腕・市川 祐という、東京を代表する左右の好投手の対戦が注目された一戦。関東一の米澤貴光監督は、「この1週間、左対策をしてきました」と言う。ところが八王子の先発は、右の1年生・星野 翔太だった。八王子の安藤 徳明監督は、「(羽田に)肘の張りがあって、思っていたより、張りが取れませんでした」と語る。

 それでも星野は、ストレートに力があり、スライダーも切れて、関東一は序盤は苦しむ。

 一方八王子にとっては、関東一の市川の立ち上がりをどう攻めるかがカギとなる。1回表八王子は1番・安藤健が中前安打を放つ。「立ち上がりは、真っ直ぐの球威はそれほどでもなかったです」と安藤は言う。続く2番・新田 優樹も左前安打で続いたが、3番・小高 健太郎は二ゴロで併殺となり、得点できなかった。2回表は、二死後、7番・柳 元珍が左前安打を放ったが、八王子の安打はこの3本だけだった。

 市川は、米澤監督から体が開かないようにというアドバイスを受け、この1週間でフォームを修正した。フォームの修正を短期間で自分のものにするところも、市川の非凡さであろう。米澤監督も、「今日は良かったと思います」と評価した。市川は7回を投げて被安打3、奪三振5の無失点であった。

 関東一は攻撃面では3回裏一死一、二塁から2番・立花 大地は左前安打。浅い当たりであったが、二塁走者の秋葉 晧介は俊足で、一気に生還した。

 4回裏には走者を2人置いて、8番・楠原 悠太が左中間を破る二塁打を放ち2点を追加する。

 5回裏には一死一、二塁から5番に入っている市川がセンターオーバーの長打。市川は一気に三塁まで走り三塁打になった。八王子の投手が星野から左の舘野 智靖に代わったばかりで、「ストライクを入れてくると思いました」と語る市川が、初球を狙い打っての三塁打であった。市川は7番・三浦 麟の左前安打で生還する。

 さらに6回裏は八王子の失策で1点を追加して7-0となり、7回でコールドゲームが成立した。

 八王子としては、エースの羽田の欠場が痛かった。羽田は、球威はあるものの制球に問題がある分、球数が多くなり、3回戦が終わった後も、疲労がたまっていることを語っていた。これから夏に向けては、体力作りとともに、球威を生かすためにも、球数を減らすための制球が重要になってくる。

 勝った関東一は準決勝で東海大菅生と対戦する。米澤監督は、「力は(東海大菅生が)上だと思っているので、挑戦していきます」と語る。実力は東京のトップクラスである両校の対戦だけに、ハイレベルの戦いが予想される。

(取材=大島 裕史)