3番ショート・武藤闘夢(帝京)

 夏の城北戦の敗退は福嶋監督、選手たちにとっても痛恨の負けだった。二度とあんな負けをしたくない思いで練習を重ね、帝京日大三の強豪ブロックが入ったことについても「わくわくしたんです。だから選手たちには決勝戦のつもりで臨もうと話した結果がのびのびとやれているのかもしれません」と、ポジティブな心境で帝京戦に臨むことができていた。

 実力的には、県などを勝ち抜いて地方大会に進出する公立校と比較しても十分負けていないチームだといえる。次は日大三。名試合が期待できそうだ。

 一方、敗れた帝京は頼みの植草 翔太安川 幹大が誤算だった。この2人はやはりストレートが走ってナンボの投手。長身右腕の植草は120キロ後半(最速131キロ)にとどまり、安川は130キロ前後。快投を見せた聖パウロ学園戦のボールの切れ味は感じられない。都立小山台の各打者が全く恐れることなく振れていたのだ。

 現状の球威では、春でも通用しない可能性が高い。そこそこではなく、別人のような成長を見せていきたいところ。スピードがすべてではないが、やはり右の本格派は、平均球速が低い投手は、よほどコンビネーションがうまい配球をしない限り、通用しない時代となっている。

 また、バックも練習や一次予選から緊張感があり、精度の高い守備を見せていたが、この日は3失策。すべてが失点につながった。打線については内角を突かれてしまい、対応ができず、攻撃面もちぐはぐだった。

 前田監督は「やり直し」と語るように、夏まで時間をかけてチームを作るしかないだろう。

(記事=河嶋 宗一

PHOTO GALLERY フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。