これぞ東京王者の試合運び。投打ともにタレント揃いの東海大菅生の試合内容がハイレベル!



福原聖矢(東海大菅生)

 雨が降り始めた上柚木公園野球場。東海大菅生の打者は次々と雨を切り裂くような打球を放った。

 東海大菅生はいきなり1点を先制されたが、2回裏に、打者11人の攻めで、一挙8得点。さらに3回裏には7番小山 凌暉の適時打で2点を追加し、4回裏にはまたも打者11人の攻めで、5得点。15対1と圧倒した。

 東海大菅生の打者が素晴らしいのは、大振りにならず、インサイドアウトのスイングでコンパクトに捉えることができること。1番・千田 光一郎、2番・福原 聖矢、4番・堀町 沖永といった夏からの主力打者は上半身、下半身をバランスよく使ったスイングができている。福原によると、普段の打撃練習では緩いボールで、ライナー性を打つ練習を心掛けている。もちろん速球やシート打撃で投手のボールを打つことはあるが、普段から打撃フォームにこだわり、質の高い練習内容を送っているのがうかがえる。

 また投手陣も好投を見せた。先発左腕・櫻井 海理はインステップしながら、左スリークォーター気味から投げ込む直球は常時125キロ~130キロ前半(最速132キロ)の直球、スライダー、カーブをバランスよく使った投球で3回1失点の投球。

 そして4回表から大型右腕・鈴木 泰成が登板。ワインドアップから始動し、ゆったりと振り下ろすオーバーハンドから繰り出す常時130キロ~135キロの直球、120キロ前半のスライダー、フォークの切れもよく、2回を投げて4奪三振と圧倒。

 若林監督からは「もしコロナがなく、しっかりと練習の積み上げができれば、先発で投げていた投手。冬場にしっかたえりときこんでいけば、来年はもっと速くなる」と期待も高い。

 優勝候補としても期待がかかるが、東海大菅生が狙うのは日本一だ。「甲子園に行くということになってしまうと、言葉は悪いですが、運よくということになってしまう。全国制覇することを目標におけば、その過程として甲子園に出場することになる。その方針をとってから2017年夏の甲子園ベスト4にいくことができましたし、今年も優勝を狙える戦力だと思います」と高く評価する。

 東海大菅生の選手は一けた台、二けた台の背番号の選手が関係なく活躍している。主力と控え選手の間で力量差が小さい。この夏の東京王者はやはり強い。そう実感させられたゲームだった。

(記事=河嶋 宗一

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