青木の先制アーチで主導権を握った明法。都立杉並ははね返す力なく初戦敗退



先制のツーランホームランを放った青木拓実(明法)

 「あのホームランがすべてでした。球が上ずっていてクリーンアップの一発だけは注意しないとダメだぞと言っていたのですが」

 試合後、都立杉並の田北和暁監督は悔しそうな表情で試合を振り返った。

 八王子高校上柚木グラウンドで行われた秋季東京都大会一次予選1回戦、明法都立杉並の試合は、明法の長距離砲が会心の一発で試合の主導権を握った。

 試合が動いたのは4回裏、明法は二死から4番の京嶋大和がスリーベースを放って出塁すると、打席には5番の青木拓実を迎える。

 「初球を思い切り振ろうと思っていました」という打球は、ライトへ突き刺さる先制のツーランホームランとなり、青木は拳を握りしめてホームイン。
 明法の士気は最高潮に達し、試合の流れを一気にたぐり寄せた。



笠谷昂生(都立杉並)

 このホームラン以降を「流れも向こうにあり、はね返す力もまだなかった」と振り返る田北監督。
 都立杉並は再三ランナーが出塁するが、明法の先発・牧島葵向の前にあと一本を出すことが出来ない。

 そうするうちに、7回裏には一死満塁から2番・青葉翼にタイムリーが飛び出して、点差は4点まで広がる。
 都立杉並は8回に内野ゴロの間に1点を返すのが精一杯で、最終的に試合は4対1で明法が逃げ切り代表決定戦へ駒を進めた。

 明法の相良監督は試合後、「あのホームランで乗ることができました。都立杉並さんの方が力は上なので、先制して早く流れを掴めたらと思っていました」と話し、謙遜しつつも本塁打を放った青木を手放しで称えた。

 明法は、都大会進出を懸けて19日に高輪と対戦する。次はそんな戦いを見せるか注目だ。

(記事=栗崎 祐太朗)