徐々に力を取り戻した高輪。コールドで都立葛西工下し代表決定戦へ



先発で好投を見せた芝村勇祐(高輪)

 八王子高校上柚木グラウンドで行われた秋季東京都大会一次予選1回戦では、都立葛西工高輪が対戦。高輪は序盤に先制点を許す展開となったが、鮮やかな逆転勝ちで代表決定戦にコマを進めた。

 まずは初回、都立葛西工は一死二塁から3番・平尾優成がタイムリースリーベースを放って先制点を挙げる。平尾は都立葛西工のまさに中心選手で、児島諒監督も「狙い通りでした」と話す一打であった。

 いきなり先制点を奪われた形になった高輪だが、加藤亮輔監督が「立ち上がりは固くなっていましたが、徐々に本来のプレーができるようになりました」と話したように、少しづつ都立葛西工の先発・中谷銀志を責め立てていく。

 3回表に、無死三塁から1番・森健汰がショートへの内野安打を放って同点に追いつくと、さらに一死二、三塁から4番・高玉悠木がレフトへの犠牲フライを放ってすぐさま逆転に成功する。

 これで本来の力を取り戻したのか、以降は毎回得点であった。4回表、二死三塁から9番・芝村勇祐のセンター前タイムリーで追加点を上げると、5回には5番・藤本晃大のタイムリーなど、4本のタイムリーを浴びせて4得点。



得点を挙げて喜ぶ都立葛西工ベンチ

 その後も得点を奪い続けた高輪は、7回までに14得点を奪い、7回コールドで勝利した。
 試合後、加藤監督は「やれることをやろうと、チームで徹底していきました。まだ狙い球を絞れていないところもあるので、次の試合に向けて徹底できるようにしようと思います」と話し、ホッとした表情を浮かべる一方で、次戦に向けても気持ちを引き締めた。

 次の代表決定戦では、都立杉並を破った明法と対戦の予定だ。
 どんな戦いを見せるのか楽しみだ。

 一方敗れた都立葛西工だが、実は春までは部員がいない状況だったが、4月に野球経験のある児島監督が赴任し、さらに「野球がやりたい」という生徒も何名かいたことで、7月に活動を開始したばかりのチームだ。現在部員は10名おり、助っ人も呼んで今大会に臨んだ。

 児島監督は「相手の選手の体を見て、俺たちもこれくらやらないといけないんだなと選手たちも言っていました。諦めずに春にリベンジしたいです」と話し、主将の中谷銀志選手も「みんなが一人一人自覚を持ってプレーすることが大事だし、自分もキャプテンとしてしっかりチームを引っ張っていきたい」と語って春へ向けて気持ちを高めた。

 ここからどんな成長を見せるのか注目だ。

(記事=栗崎 祐太朗)