夏休みに磨き上げた打力を発揮した都立武蔵野北が5回コールドで代表決定戦へ!



都立武蔵野北・中島海斗

 日大二高グラウンドで行われた都立武蔵野北都立神代の一戦。試合は初回、先攻の都立神代が一死三塁から3番・上原大典のタイムリーで先取点を奪ったものの、直後の都立武蔵野北が4番・中島海斗と5番・斎藤由成の連続タイムリーで逆転に成功した。

 4番・中島はがっちりとした体格で力強いスイングが持ち味。コンパクトな構えからトップを入るときにヘッドを少しピッチャー方向に入れてバットを走らせる距離を作って、軸回転でバットを振り抜くのが特徴的なスラッガーだ。

 そして5番・斎藤はバットを肩に乗せてヘッドを寝かせたまま構え、トップを作るときに少しだけバットを起こしてスイングに入る。ノーステップでタイミングを取るため、目線のブレは少なく、4番・中島に続いてきっちりバットが振れる選手だ。

 守っては先発のマウンドに上がったエース・宮原健志郎が2回以降はホームを踏ませないピッチング。ノーワインドアップから始動して、身体のひねりながら足を上げて軸足にタメを作る。縦回転でオーバースロー気味の高さから投げ下ろされるストレート、そしてカーブとスライダーと角度を使った投球で都立神代打線を翻弄する。

 その後、2回には1番・横山右京の犠牲フライ。3回は都立神代2番手・金崎相太から相手のミスなどで得点を重ねると、4回に8番・宮原のタイムリーなどで3得点で11対1とする。

 1点でも返したい都立神代は5回に8番・吉松安博の四球からチャンスを作ると、2番・金崎のタイムリーなどで3点を取り返す。しかし直後、都立武蔵野北が3点を取り返して勝負あり。14対4の5回コールドで都立武蔵野北が勝利した。

 これで日大二と代表決定戦を戦うことになった都立武蔵野北。チームを指揮する原壮一監督に試合を振り返ってもらうと、大会ならではの緊張感があったことを語る。
 「緊張からだと思いますが、選手たちが舞い上がってしまい普段の動きではなかったです。決めつけて動いてしまうこともあり、冷静ではなかったです」

 代表決定戦までにサインの確認をしていくとのことだが、都立武蔵野北の打線が活発だったことが印象深い。その背景は確かな練習があったことを中島主将が試合後に話してくれた。

 「夏休みは1日4時間と短いので、どんな練習をやるか目標を立ててやっていました。その中でバッティングの日を作って、マシンのボールを打ったりしましたが、特にティーバッティングは4、5種類に分けて下半身の強化も一緒にやりました」

 30秒打ち続けて30秒休憩を繰り返して30分で1セット。ハードなメニューをチーム全員で取り組んできたことで全体の打力が向上をしたことを中島主将は実感していた。次の試合でも自慢の打線に注目したい。

 敗れた都立神代は1年生8人、2年生3人と下級生主体のチーム。そうした中で初回に先取点が取れたことは「多少流れが来ると思っていた」と新田靖監督は考えていたが、直後に失点してしまったのは痛かった。

 春も予選からのスタートとなるが、金崎主将は、「夏に比べればヒットも出ましたし、点数も多く取れました。チームは打てるようになってきましたが、守れれば負けはないので守備もしっかりやっていきたいです」と今後の意気込みを語った。

(記事=田中 裕毅)

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