3年生に託した9回の攻防 臼井の執念のサヨナラ打で東海大菅生 東京の頂点に立つ!



勝利直後、歓喜の輪を作る東海大菅生ナイン

 本来なら、夏の甲子園大会が開幕している8月10日。そして甲子園球場ではセンバツ出場校による交流試合が始まったこの日、東西東京大会の優勝校による夏の東京ナンバーワンをかけた特別な試合が行われた。東東京の帝京、西東京の東海大菅生はともに決勝戦を延長サヨナラで勝って、この舞台に登場した。

 帝京の先発は田代 涼太東海大菅生本田 峻也という左腕投手が先発した。東海大菅生は本来新倉 寛之という絶対的なエースがいるが、大会前に肘痛を訴えたため、この大会では、本田が先発を担っている。

 帝京・田代、東海大菅生・本田とも1回は三者凡退の順調な滑り出し。しかし2回表帝京は、主将で4番の加田 拓哉の打球が、詰まった当たりながら飛んだコースが良く左中間への二塁打となる。加田は5番・新垣熙博の犠打で三塁に進む。ここで帝京・前田三夫監督は、6番・武藤 闘夢に強攻策。武藤は左犠飛で加田が生還し、帝京が幸先よく1点を先制した。

 帝京の田代は、ツーシーム、チェンジアップなどの変化球がコーナーに決まり、3回裏に9番・本田に中前安打を許しただけで、東海大菅生に付け入る隙を与えない。

 本田もこの試合では低めへの制球がよく、帝京打線を抑えていたが、5回表に再度ピンチを迎える。まずこの回先頭の6番・武藤が左前安打で出塁する。秋は2番打者だった武藤が、6番に入ることにより、帝京打線は上位打線と下位打線のつながりが良くなった。武藤は7番・澤石 淳平の犠打で二塁に進み、8番・高橋大陸の右前安打で一死一、三塁となる。ここで9番・田代は初球スクイズ。