公式戦デビューで7回無失点!189センチ右腕・植草翔太(帝京)が来年ドラフト候補に浮上!



189センチ右腕・植草翔太(帝京)

 7月31日、帝京vs目白研心の一戦は3回裏、帝京は3番小松 涼馬の犠飛、4番加田 拓哉の適時三塁打で2点を先制。4回裏にも犠飛などで2点を追加。そして7回裏にも集中打で3点を入れ7対0の7回コールド勝ちでベスト16進出を決めた。

 この試合で多くの報道陣から注目を集めたのが、189センチの大型右腕・植草 翔太(江東ライオン出身)だ。練習を取材しているものからすれば、やっとベールを脱いだといっても過言ではない。

 昨年、5月に取材したとき、前田監督に期待の新入生について聞いた時、名前に挙がったのが植草だった。

 「187センチもあって、楽しみな投手です」と前田監督も大きな期待を寄せていた。ただ、現在の3年生投手が下級生から出ていたこともあって、公式戦の登板はなし。そして今年の1月にも練習取材したとき、長身から勢いのあるストレートを投げており、楽しみな投手に映った。前田監督は現段階で3年生が中心だが、夏へ向けて春季大会で経験を積ませて夏に使えればという構想だった。ただコロナにより大会が中止になり、練習試合もほぼできる状況ではなかった。それでもベンチ入りしたのは、植草に対する期待が高いのだろう。

 公式戦初登板ということで、かなり緊張したと振り返る植草。しかしその投球はそう感じさせない内容だった。ワインドアップからゆったりと始動し、左足を大きく上げていきながら、右足の膝を適度に伸ばしてバランスよく立ち、しっかりと振り下ろす投球フォーム。常時120キロ後半(最速130キロ)と決して速くはないのだが、ストレートの回転が実によく、次々と空振りを奪うことができる。さらに植草が得意とする110キロ後半のフォークの落差も鋭く、目白研心打線を封じ込んでいった。

 結果、7回を投げて、無失点の快投を見せた。この試合を振り返って、「ストレートの切れも良かったですし、今日はフォークの切れが良かったのでそれを中心に攻めていくことができました」と今、使える球種をうまく使い、無失点デビューを飾った。前田監督も「良く投げてくれたと思います」と植草の投球を高く評価した。

 まだ球速は控えめだが、球速表示以上を感じさせる球質の良いストレート、手足が長いだけではなく、肩ひじの柔軟性も長けている。フォークの精度の高さなど、投手としての総合力、伸びしろを見れば、2021年度のドラフト候補としてマークする必要は十分にあるだろう。憧れは前田健太と語る植草。

 いつか本格化してスケール抜群の投球を見せてくれることを期待したい。

(記事=河嶋 宗一

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