戻ってきた巧打堅守の正捕手・高野陽太郎(日大豊山)が3ラン&好リードで日大一を破り、3回戦進出!



3回表、2本目の適時打を放ちスタンドに向かい指を差す主将の岩元大威(共栄学園)

 7月29日、日大一日大豊山の日大対決は試合序盤は投手戦。

 日大豊山の先発は大型右腕・小槻悠奈。右オーバーから120キロ後半~130キロ中盤の速球、スライダー、カーブ、フォークをテンポよく投げ分けて危なげない投球。ストレートの球速表示はそれほど高いものではないが、真上から振り下ろすストレートは球速表示以上に威力を感じさせ、1回戦より安定感はだいぶ増している。

 一方、日大一の先発・佐藤和輝も右スリークォーターから125キロ前後の速球とスライダー、カーブを淡々と投げ分け、ピンチを招きながらも味方の好守備もあり、無失点を築いていく。

 そして6回裏、無死一、二塁の場面で日大一は背番号1の梅村隆誠を送り、併殺に打ち取ったまでは良かったが、二死三塁から5番竹田流星の中前適時打で1点を先制する。

 しかし7回表、日大一は5番棚橋慎之介の二塁打、6番早川俊の左中間を破る二塁打ですぐに同点に追いつく一進一退の攻防。

 7回裏、日大豊山は7番高野陽太郎がライトへ三塁打を放ち、そして9番山路智裕の投手強襲の遊ゴロの間に1点を勝ち越す。

 8回表、日大豊山は左腕・玉井晧一朗(2年)が好投。体格も良く、腕の振りの良さが目立つ好左腕。常時125キロ~130キロの速球、120キロ近いスライダーを投げ分け、小槻とはタイプが異なるが、投手としての素質は高いものがあり、来年以降には135キロ~140キロも十分見込める投手だ。秋の大会でも注目が集まる逸材としてマークしていきたい。

そして8回裏、4番小野澤慶一の適時打で1点を追加し、先ほどの打席で長打を放っている7番高野がライトの頭を超える3ランを放ち、6対1と大きく突き放しに成功した。

 そんな高野だが、1回戦ではベンチ入りしていない。2週間前に手首を痛め、ギリギリまで間に合ってベンチ入りした選手だった。今日、実際に振ってみて痛みもなく思い切り振れた結果が今日の活躍につながった。本来であれば、クリーンナップを打てる選手で、それも十分に理解できる打撃技術、ミートセンス、スイングスピードの速さを持っている。
 本塁打については「真っすぐでした。まさかこんなに飛んでくれるとは」と練習試合通じても高校初本塁打を喜んでいた。

 福島監督からも感性の良さを評価されている好捕手で、小槻には先頭打者の入り、玉山には気持ちを全面に出して抑えることを意識した。スローイングも鋭く、大学でも十分続けていける実力を持った選手ではないだろうか。

 攻守の中心である頼みの正捕手が戻り、投手力も高く、守備も堅い。やはり今年の日大豊山も十分に上位に浮上する可能性を持っている。

(記事=河嶋 宗一

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