豊島学院らしさ全開!初回打者13人の猛攻で7点奪った豊島学院が青稜を下す!



豊島学院先発・浅子竜輝

 4連休が終わり、7月も残りわずかとなった27日の江戸川区球場で豊島学院青稜の一戦が幕を開けた。

 初回、豊島学院の先発・浅子竜輝は青稜1番・足利真夏にヒットを許しながらも後続を抑えて立ち上がりを無失点で切り抜ける。

 先発の浅子はセットポジションからゆっくり始動して、軸足にしっかりタメを作る。一度下ろした右腕を内旋させながら引き上げていき、スリークォーター気味の高さから腕を振り抜く。ストレートを軸に曲がりの大きいスライダーを混ぜた外角中心の組み立てで打者と勝負する。

 その浅子を援護するべく、豊島学院は直後の攻撃で一死から死球で出塁した2番・菅陽登を皮切りに一死満塁のチャンスを作る。ここで5番・浅子のタイムリーと相手のエラーが重なって豊島学院が先取点を奪った。

 その後、打線がつながり一挙7得点。さらに2回、3回にも得点を重ねた豊島学院は主導権を握り、試合のペースを掴んだ。

 4回に青稜3番・本多倖太朗の二塁打から5番・成澤尚大のタイムリーで1点を失ったが、後続をきっちりと絶ってゲームセット。豊島学院が11対1の5回コールドで勝利した。

 試合後、豊島学院の主将・小山凌輔は、「初回から各打者で好きなコースに絞って打つことを心がけていったのが良かったです」と初回の猛攻を振り返った。また5回1失点とゲームを作ったエース・浅子を中心にアウトを積み重ねていけたことも収穫だった。

 攻撃力がウリの豊島学院は学校にグラウンドがなく、学校で練習をする際は屋上などの空いているスペースを活用して練習をする。そのためボールを使ったバッティング練習は難しい。

 だが、試合を想定し、カウントまで考えたうえで練習をするなど、質の高い練習を積み重ねることで打線を強化してきた。次の試合でも強力打線が火を噴くか注目だ。

 一方、敗れた青稜。「夏は1つ勝って神宮で戦うことを目標にしてきたので、少し残念です」と試合後に主将の足利は振り返った。序盤に粘って終盤の勝負の青稜らしい野球を展開できなかったことが敗因と足利は分析をするが、キャッチャーで主将という重責を背負って1年間過ごしてきた。「人数が少なくてうまく練習が回らないこともありましたが、人数が少ないからこそ指示出しなど1つにまとまってできました」。

 最後の打席はライトフライに終わったが、無駄のないコンパクトな構えからシャープなスイングを見せる足利は1打席目にヒットを放ち、守備でも盗塁を1つ刺すなど最後まで攻守でチームを引っ張った。高校野球で1つ区切りをつけるとのことだが、「充実した高校野球生活でした」と最後に語ったように、すっきりとした表情をしていた。

(記事=編集部)

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