世田谷学園、投打がかみあい、シード校・日本学園を下し、ベスト32



世田谷学園・八木 達哉

 世田谷学園とシード校の日本学園の一戦。世田谷区同士の対決だが、お互い実力校であり、力の差はほとんどない。成瀬監督は「前半勝負」と語るように速攻劇で試合を主導権を握った。まず1回表、世田谷学園は4番・八木達哉の適時三塁打から1点を先制。さらに5番宮崎瑛大の適時打で2点を先制。さらに2回裏にも9番奥田世蓮の中前適時打で3点目を入れる。

 世田谷学園の先発・奥田は130キロ中盤(最速133キロ)の速球に加え、120キロ前後のカットボールがコーナーに決まり、快調なピッチング。このカットボールは手元で小さく曲がり、いつでもストライクが取れており、安定感抜群。成瀬監督によると結構むらがあり、力勝負にいって打たれることもあったそうだが、この試合の投球は非常に丁寧だった。4回表には日本学園の4番・伊藤 飛遊吾に適時三塁打を打たれるが、以降は安定した投球でゲームメイクに成功した。

 そして6回裏には2点を追加し、5対1とした。世田谷学園は3投手の継投リレー。最後は捕手の秋山颯士朗が登板。好調時は140キロを超えるといわれるストレートで日本学園打線をねじ伏せ、5対1で勝利を決めた。

 成瀬監督によると今年は機動力で勝負していたが、秋季敗退をきっかけに打線を強化。その中で大きく伸びたのが高校通算17本塁打の八木だ。176センチ80キロとがっしり体型が目に付く。歩幅を広げた構えから大きくトップをとっていき、スイング動作に入っていく。前に大きいスイングができており、長打が打てる野手出ることがうかがえる。もしコロナでの自粛期間がなければ、もっと本塁打を量産していてもおかしくない逸材だ。

 敗れた日本学園は4番・伊藤が右中間方向にも鋭い打球を打てる右の強打者。なかなか結果が出ずに悩む日々だったようだが、それでもどっしりとした構えから放たれる打球の強さは魅力がある。ぜひ次のステージでも活躍することを期待したい。

(取材=河嶋 宗一