雨中のシーソーゲームを制した都立国分寺。都立南平は塚田が熱投も7回に力尽きる



同点に追いついた7回の都立国分寺

 グランドが水田のようになる中、都立国分寺と都立南台が激しいシーソーゲームを演じた。

 まず流れを掴んだ野は都立国分寺だった。
 3回裏、無死一、二塁から2番・長田利彦のバントが内野安打となり、そしてこれを相手守備がエラー。これで二塁ランナーが生還し先制点を挙げると、さらに3番・高木晴輝が犠牲フライを放って追加点。

 4回裏にも、一死一、三塁から1番・林秀敏の内野ゴロの間に三塁ランナーが生還し、3点目を挙げた都立国分寺
 5回に1点を返されるも、6回裏にさらに2点を挙げて試合を優位に進めていた。

 しかし雨が強まってきた7回、ここにきて都立南平もようやく打線に火がつく。
 無死満塁から4番・塚田塁が押し出し四球を選び1点を返すと、さらに満塁から5番・斉藤大雅のライト前タイムリーで2点を追加。その後も7番・荒木良太のスクイズや8番・佐藤陽来のタイムリーで追加点を挙げた都立南平は、この回だけで一挙5得点。

 逆転に成功し、そして試合時間も規定の2時間20分が迫る展開となった。

 「プレッシャーが懸かるので、あえて試合時間は伝えなかった」と、試合後に加藤木淳監督は語ったが、それが功を奏したのか土壇場の場面で都立国分寺は、一死二、三塁のチャンスを作る。

 打席には8番・富田隆志を迎えたが、この場面で都立南平の先発・塚田塁に痛恨の暴投がでる。さらにその後、二死三塁でも再び暴投で1点を献上し、これで都立国分寺が逆転。
 まさかの結末で、試合は7対6で都立国分寺が勝利して3回戦進出を決めた。

 7回に痛恨の2暴投で敗戦となった都立南平の塚田。試合後には「とても悔やまれる」と肩を落としたが、それでも「雨は気にはなったけど、暴投は関係ない。プレッシャーに負けた」と言い訳をしない潔さを見せた。

 都立南平の竹中登監督は「(暴投について)あんな投球はめったにしないタイプの投手です。1年から比べると本当によく投げれるようになりました」と語り、雨の中踏ん張り続けた塚田を称えた。

 一方、勝った都立国分寺の加藤木淳監督。試合を振り返り、「リードしてこのままけばと思いましたが、甘くなかったですね」と語り、驚異の粘りを見せた都立南平に敬意を表わした。

 次の試合では、選抜甲子園の選出校だった国士舘と対戦する。秋の東京王者を相手に、どんな戦いを見せるのか注目だ。

(文=栗崎 祐太朗)