聖パウロ学園 大型右腕・村上、主砲・眞野が躍動!都立片倉は自慢の強力打線が奮わず完封負け


片倉 大西

 長い梅雨による影響で、26日の時点で東京都は初戦を迎えるチームが多い。都立片倉vs聖パウロ学園と八王子市の実力校同士の一戦は1点を争う攻防となった。

 5回終わって0対0。お互い無得点だが、両チームのカラーは対照的だった。都立片倉は高校通算20本塁打を超える4番清水謙伍を中心に強打者がそろう。清水だけではなく、体格的にがっしりとした選手が多く、ボールを手元まで呼び込んでフルスイングする選手が多く、1つ1つの打球が速い。

 都立片倉の宮本監督によると練習試合では連日の快打。好投手相手にも打ち崩しているというのも理解できる。

 一方、聖パウロ学園は内外野の守備が堅い。内野手、外野手ともに声をかけあって、しっかりと連携し、打球を処理。何度も初戦が延びながらも地に足がついた守備ができていた。

 また2回表には一死三塁のピンチでスクイズを読み切ってピンチを阻止するなど冷静な守りが光る。特に2回裏のスクイズ失敗は、聖パウロ学園の先発・村上大樹も、都立片倉の宮本秀樹監督も「大きかった」と語るように、この試合を投手戦に傾けさせる一場面だった。もし都立片倉の強打を発揮できていれば試合展開は大きく異なっていたかもしれない。

 都立片倉の先発・大西和輝は、ストレートのスピードは110キロ前半の速球とスライダーを駆使して、打たせてとる投球を見せる左腕。5回までパーフェクト、7回に内野安打を与えるまでヒットは1本も許さなかった。

 宮本監督によるとそれほど球速表示はあるわけではないが、手元でピュッと切れる球質で、さらにテンポも良く、打たせてとっていく。大西はこの冬場で、フォームの見直しを行い、自身のスマホの動画でフォームを撮影するなど、微調整を行った。

 その結果、大西は一塁側に倒れ気味だった体重移動を改善するために右足を挙げた時に軸足にしっかりと体重を乗せて、ホーム方向へ並進ができることを心掛けた。その理想の状態に近づくとコントロールも大きく改善した。かなり細身ではあるが、大学野球継続希望で、しっかりと体づくりを行い、ストレートの威力も上がってくれば、大学球界でも技巧派左腕として活躍できるかもしれない。