國學院久我山が延長13回タイブレークを制し初戦突破 鶴飼晃大は4打点



4打点を挙げた鶴飼晃大(國學院久我山)

「調子は良いのですが、経験がないので序盤のような展開がまだあります。でも逆にこの子たたちこんなに勝負強かったんだと驚きましたね」

 試合後、國學院久我山の尾崎直輝監督は笑顔で語った。
 この夏、28年ぶりに甲子園出場を果たした國學院久我山だが、ベンチ入りメンバーのほとんどは3年生であったため、新チームは経験のある選手が少ない状況であった。だが、そんな中でも粘り強く戦い抜き、タイブレークの激闘を制した選手たちを、尾崎監督は手放しで誉めたのだ。

 3対1とリードを奪われる展開で最終回を迎えた國學院久我山。だが9回表、二死に、三塁のチャンスを作ると6番・鶴飼晃大がフルカウントからセンター前へタイムリーヒットを放ち土壇場で同点に追いつく。

 試合は延長戦に突入し、互いに得点できないまま試合はタイブレークへ。迎えた延長13回表、先頭の4番・上田太一のタイムリーで1点を勝ち越すと、その後満塁となり6番・鶴飼がレフトへのタイムリーツーベースを放ってさらに2点を追加。この回3点を挙げた國學院久我山は、13回裏に1点こそ失ったが、6対4逃げ切り初戦を突破した。



勝利に沸く國學院久我山の選手たち

 尾崎監督がポイントに上げたのが、打順の巡り合わせであった。
 4番の上田や4打点を放った鶴飼は、旧チームでも春まではメンバーに入っていた選手で、そういった選手にチャンスで打席が回り、そして結果を残したところが勝利に繋がる要因となった。

 また投手陣の奮闘も見逃せない。先発の村上輝幸は一次予選から安定した投球を見せており、この試合でも7イニングを6安打3失点と何とか試合を作った。また8回からリリーフのマウンドに上がった高橋 風太も6イニングを投げ抜いて1失点と獅子奮迅の投球を見せた。
 尾崎監督も「とても頼もしい」と自信を見せているように、投手陣の踏ん張りがこれから勝ち上がる上での鍵になるだろう。

 経験者が少ないチーム状況でも、尾崎監督の声は明るく前を向いている。それは選手たちがここまで持てる力を十分に発揮しているからに他ならないだろう。

 「プレッシャーはありません。前のチームと同じような戦いではありませんし、この子たちとまた甲子園を狙うんだと言う気持ちでやっているので」

 新生・國學院久我山の今後の戦いにも注目だ。

(文=栗崎 祐太朗)

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