昭和一学園、投打がかみ合い、錦城を圧倒!2回戦進出!

 ポテンシャルの高い選手が揃い、上位進出に期待がかかる昭和一学園。緊張の初戦でも投打の主力が持ち味を発揮した。

 昭和一学園の先発・風戸 佑斗(2年・右投げ右打ち・176センチ67キロ)はなかなかの好投手だった。ノーワインドアップから始動し、左足を回しこむように上げていきながら、ゆったりと着地。テークバックの動きを見ていくと、内回りにバックスイングをしていきながら、トップを作り、リリースに入る。常時125キロ~132キロの直球、カーブ、120キロ台のスライダーを投げ分け、初回から安定したピッチング。特によかったのはスライダーで、縦横の変化を描くが、意図的に縦と横に変化をつけているのではなく、自然に変化をつけている。風戸自身、スライダーの切れが良かったと手ごたえを感じており、緩急自在のピッチングで、錦城打線を相手に序盤から三振を積み重ねる。

 打線は2回裏、二死満塁のチャンスで打席に立ったのは1番小早川祐人(3年・177センチ67キロ・右投げ右打ち)。甘く入ったチェンジアップを逃さず、ライトの頭を超える適時三塁打で3点を先制。昨年は3,4番を打っていた小早川だが、田中監督の勧めで、1番打者として起用された。小早川自身も1番打者を気にっており、「とても自分には合っている」と語る。スイングの鋭さが光る好打者で、甘く入ればスタンドインができるパンチ力を秘めた打者である。

 その後も追加点を入れ、7対1と投打で圧倒した。

 小早川以外で光った打者は4番の田中壮汰(2年・176センチ78キロ・右投げ右打ち)。7回裏にはライトに貴重な適時打を放った。この場面について、「これまでポイントが遅れ気味でしたので、少し早めて合わせることを意識しました」

 打席前にしっかりとポイントを変更して打ち返すクレバーさを見せると、8回裏には、左投手から三遊間へ痛烈な左前適時打。「緩い球を投げる左腕でしたので、しっかりと合わせていきました」と、対応力の高さを見せた。田中壮は好打者が多い昭和一学園の打者の中でも頭一つ抜けた力量を持っている。頑強な肉体、下半身主導のステップから腰を鋭く回転させた打撃フォームから繰り出す打球は1つ1つが鋭く、さらに弾道も高い。まだ通算4本塁打とのことだが、さらに量産が期待できる選手ではないだろうか。ライトからの返球も力強く、強肩強打の外野手として今後も見逃せない。

 そして風戸は被安打5、11奪三振、無四球、1失点完投勝利。最後まで安定感抜群のピッチングだった。「スタミナは十分でした。公式戦初完投でしたのでとてもうれしいです」と笑顔で完投勝利を振り返った。

 今年の昭和一学園は好選手が多く、2番・石井真之(3年・右投げ右打ち・173センチ69キロ)は力強いスイングを見せ、さらにセンターからの強肩も必見。メインは二塁手というのだから、起用の幅も広い選手である。この試合では投げなかった138キロ右腕・館 慎太朗(2年)も控えている。日大二のブロックに入ったが、勢いに乗れば上位進出できる力は十分に持っている。

文=河嶋 宗一

2019年 第101回全国高等学校野球選手権大会西東京大会
■開催期間:2019年7月6~7月26日(予定)
■組み合わせ表【2019年 第101回全国高等学校野球選手権大会西東京大会】
■展望コラム【西東京を制すのは東海大菅生か日大三か?それとも新鋭が現るか?戦力を徹底分析!】