今年も強打の日大二健在か?長打攻勢で5回コールド勝ち!



折笠利矩(日大二)

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 昨秋、都立城東に敗れ、都大会出場を逃した日大二。あれから半年。田中吉樹監督は「メンバーはかなり入れ替えました」と語るように、この試合に出場した選手は秋に出ていない選手が多く、なかには秋の大会で大会運営の手伝いをしていた選手もいるようだ。

 しかし1回裏、筑波大附の1番加門直生の本塁打で先制を許してしまう。日大二ベンチにとって嫌な雰囲気がよぎったが、2回表、すぐに反撃開始。5番折笠利矩がライトへ二塁打を放ち、同点のチャンスを作り、6番八谷 龍徳が適時打を放ち同点。さらに7番原田恵二郎の左越え二塁打で二、三塁のチャンスを作り、8番岸本 幸紀の右前適時打で勝ち越しに成功する。さらに打線がつながり、2番湯元の走者一掃の適時三塁打で、一挙6点を入れた。3回表には敵失と飛距離ではチームトップクラスの1番山地 隆太が3ランを放ち、10対1と大量リードを広げる。5回表にも敵失と3番安田の適時打で12対1とした。

 先発の岸本 幸紀が4回1失点の好投。日大二中出身で、3年生時の春季東京大会優勝のエースで、2017年の西東京大会決勝戦では始球式も務めた経験もある投手だ。手足が長く、ステップ幅が狭いフォームから繰り出す角度と威力を兼ね備えた速球が売りの投手で、投手としての素材は昨年のエース・戸谷 光輝に負けていない投手だろう。田中監督は「最初は細くて、ボールは速くなかったのですが、体ができてきて、だいぶストレートが速くなりました」と成長に目を細める。

 そして5回裏は折笠が登板。内回りのテークバックから、豪快に振り下ろす投球フォームから威力ある速球を投げ込み、無失点に打ち取り、コールド勝ちを決めた。

  この試合でピックアップしたいのは5番折笠だ。昨夏は1年生ながら、登板した左投手で、最速で130キロ中盤も計測するが、田中監督は野手として素質を評価している。実際にこの試合、2安打を放ったが、体幹部分をうまく使って、鋭く腰を回転させて振りぬく打撃フォームは、スラッガーとしての可能性を感じさせる。

 初試合でコールド勝ちを決めた日大二だが、田中監督は「まだ実力はすべて発揮できていないです。多くの選手が力を発揮すれば、激戦区の西東京に割り込む力はあると思います」と選手に秘められた潜在能力を期待しているようだ。

 次は日大豊山を下した都立青山と対戦。勢いに乗る都立青山で力を発揮できるか。真価が試される試合となる。

(取材=河嶋 宗一

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