東亜学園が2度にわたる逆転で8強入り!



4番・一宮(東亜学園)

 前日の夕方から夜にかけて強い雨が降ったが、雲一つない絶好の野球日和となった。神宮第二球場では、ベスト8を懸けて東亜学園日本ウェルネス茨城が激突した。

 試合は序盤から点の取り合いとなる。
 1回裏、日本ウェルネス茨城はヒットや四球などで無死満塁のチャンスを作ると、4番・井上がライト前タイムリーを放ち、あっという間に先制点を挙げる。

 だがその直後の2回表、東亜学園も反撃に出る。先頭の4番・一宮がセンターオーバーの三塁打でチャンスを作ると、続く5番・髙木がレフト前へタイムリーヒットを放って1点を返す。
 さらにその後、チャンスを拡大して満塁とすると、1番・阿部がレフトの頭を超えるタイムリーツーベースを放ってランナー二人が生還。逆転に成功し、4回も1点を追加した東亜学園が流れを掴んだかに見えた。

 しかし、日本ウェルネス茨城も簡単には流れを引き渡さない。5回裏、日本ウェルネス茨城は、ヒットなどから満塁のチャンスを作ると3番・大田のレフト前タイムリーで1点差に迫る。さらにその後、二死満塁とチャンスが続いた場面で、5番・稲嶺が走者一掃のタイムリーツーベースを放ってこの回4点目。日本ウエルネスが再びリードを奪う展開となり、試合は後半へと突入した。

 逆転に次ぐ逆転の試合展開となったが、後半に入っても試合が落ち着く様子は一切ない。
 6回表、東亜学園は二死一、二塁のチャンスから4番・一宮がレフト前へタイムリーを放つと、なおも二死一、二塁のチャンスから、5番・髙木がセンター前へタイムリーを放ち同点に追いつく。
 東亜学園の攻撃はこれで終わらない。なおもランナーを二人置いた場面で、6番・橋本がライト線を抜くタイムリーヒットを放ってランナー二人が生還。東亜学園がこの日二度目の逆転に成功し、これでようやく試合の流れが東亜学園へと傾きだした。

 勢いが加速した東亜学園は、ここから一気に攻勢をかける。6回裏に1点は失うものの、7回に1点、8回にも2点を追加して、終盤で日本ウェルネス茨城を突き放した。結局試合は、東亜学園が力で押し切り、11対7で勝利しベスト8入りを決めた。
 これで東亜学園は、27日(土)に行われる準々決勝で國學院久我山と対戦することが決まった。この試合で見せたような驚異の粘りを準々決勝でも見せることが出来るか注目だ。

 余談だが、敗れた日本ウェルネス茨城は応援歌に今話題の「U.S.A」を起用していた。流行の楽曲をすぐに応援歌に仕上げてくるスピード感は見事だと感じたし、吹奏楽と一体になった応援には勢いを感じた。
 ボーカルのISSAをはじめとする「DAPUMP」は、2000年代前半のブレイクが過ぎ去った後も地道なライブ活動を続けて再ブレイクを果たしたと聞く。
 日本ウェルネス茨城もこの試合の悔しさを忘れずに冬場の地道なトレーニングを乗り越えて、夏に大躍進を見せてくれることを期待したい。

(文=栗崎 祐太朗)

PHOTO GALLERY フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。