日本ウェルネス、勢いに乗る目白研心打線を1失点に抑えシード権確保!



好投を見せる五十嵐投手(日本ウェルネス)

 日大三を破って注目度急上昇の目白研心。対するは日本ウェルネス東京。どちらも新鋭校だが、強豪校でプレー、または指導者経験がある監督が基盤を作ってきたチームである。目白研心の鈴木監督は新潟明訓時代に甲子園出場。さらに日本航空でコーチ。日本ウェルネス東京の美齊津監督は青森山田で監督経験がある。

 ただこの試合で注目しなければならないのは両校にはどんな選手がいて、どんな野球が実践するかである。

 目白研心は初戦の勢いのまま野球を実践した。東京 日本ウェルネスの先発・五十嵐 裕希(2年)はなかなかの技巧派左腕。下半身主導で動いて、コンパクトなテークバックをとって、打者よりでリリースするフォームを見ると、洗練さを感じさせる。ストレートの球速は常時125キロ~131キロを計測。緩いカーブ、スライダー、チェンジアップを織り交ぜながら、ピッチングを展開する投手である。

 そんな五十嵐に対してもフルスイングで対抗。1番・武井稜(1年)がフェンス直撃のシングルヒット。ストライクゾーンに対して果敢に振ってくる目白研心打線は東京 日本ウェルネスバッテリーを慎重な攻めにさせた。

 それでも2回表、一死一、三塁から7番稲嶺 盛太(2年)の三塁強襲安打で1点を先制する。

 五十嵐は右打者には外角高めのつり球、変化球、左打者には強気にインコース攻めの配球で、狙い球を絞らせない配球。五十嵐の強みはコーナーぎりぎりにストライクを集めるピッチングができるところで、序盤こそフルスイングに徹していた目白研心だったが、外角ぎりぎりを意識するばかりか、各打者、腰が入らない小さいスイング。そのため当てるような打球が多くなり内野ゴロばかり。

 それを日本ウェルネス東京の堅い守備陣が抑える。目白研心の3番加藤友朗(2年・主将)は五十嵐のピッチングのうまさをこう証言した。
「とにかく、外角、内角の投げ分けがうまくて、右打者の内角に投げ込むクロスファイヤーが素晴らしかったです。五十嵐投手に対してはしっかりとボールを手元まで呼び込んで振り抜く打撃をチームとして意識していたのですが、五十嵐投手のコントロールの良いピッチングにそれが全くできませんでした」

また五十嵐はけん制がうまく、2度の牽制死。青森山田時代、バッテリー中心に鍛えてきた美齊津監督の指導をしっかりと実践していた。