拓大一が2回戦へ!ターニングポイントをモノにし中盤に突き放す!



先発の齋藤陽太(拓大一)

 10月に入ったというのに、気温は30度を超えて汗ばむ気候となった。6日から始まった秋季東京都大会も2日目を迎え、町田小野路球場では都立府中西拓大一が激突した。

 拓大一の先発は背番号1の齋藤陽太。今夏の西東京大会で、拓大一をベスト16に導いた立役者の一人だ。驚くような球威がある訳ではないが、直球も変化球も低めに丁寧に集め、得点圏にランナーを許してもホームには還さない粘りのピッチングを見せる。

 一方の都立府中西も、背番号1を背負った今田光を先発マウンドに送った。今田はテークバックが小さく、ステップ幅も狭い独特のフォームが特徴的な右腕だ。こちらもランナーは出すものの、落ち着いた投球で後続を打ち取り、序盤からスコアボードに「0」を並べた。

 ターニングポイントは4回に訪れた。
 4回表、都立府中西は二死一、二塁のチャンスを作り、ここで二塁ランナーが盗塁を試みる。キャッチャーの悪送球でセーフとなり、チャンス拡大と思われたが、何とこのプレーがノーカウントと宣告された。実は、ピッチャーのが投球モーションに入った時にキャッチャーと主審が接触しており、ルールによりプレーがノーカウントとなったのだ。
 都立府中西からすれば、拡大したはずのチャンスがノーカウントとなってしまい、結局この回は無得点。このイニングで、試合の流れは明らかに拓大一へと傾いた。


追加点を挙げて盛り上がりを見せる拓大一

 4回裏、拓大一は一死二、三塁のチャンスを作ると、相手のミスに乗じて三塁ランナーが生還。なおも二死三塁から、7番・服部尋が右前タイムリーを放ち、2点を先制する。さらに続く5回裏、拓大一は二塁打とパスボールで一死三塁と再びチャンスを作ると、2番・佐藤歩がセンターへの犠牲フライを放って追加点。
 6回裏にも、7番・服部のタイムリーツーベースなどで3点を加えた拓大一は点差を6点とし、中盤で都立府中西を一気に突き放すことに成功した。

 何とか点差を詰めていきたい都立府中西は、8回表に2点を奪う粘りを見せるが、その裏拓大一は3点を奪い返して、これで8回コールドが成立。拓大一都立府中西を下し、2回戦進出を決めた。

 試合後、拓大一の松井監督は「(審判との接触で)ケガ人が出てしまいましたが、全員でカバーできたと思います。次は早稲田実業さんですが、何とかヒット1本、1個のアウトをみんなで取って、みんないい経験ができれと思います」語り、選手を称えつつも次戦に向けて気持ちを引き締めた。
 早稲田実業との2回戦は、10月14日に多摩一本杉公園野球場で行われる。西東京の強豪を撃破して、2季連続のベスト16入りとなるか注目だ。

(文:栗崎 祐太朗)