リリーフで好投を見せた原川(都立城東)

 都立城東堀越と実力校の一戦が実現。試合は堀越の先発・宮野 結希(3年)、都立城東の先発・瀬戸川 隆人の投手戦となり、5回まで0対0という展開となった。宮野は、125キロ~128キロの速球とスライダーをコンビネーションにする右の技巧派。瀬戸川は、182センチ82キロと骨太の体型から振り下ろす直球は常時125キロながら威力があり、制球力よく投げ分ける投球を見せた。

 試合が動いたのは6回裏、堀越が野選で1点先制。さらに7回裏には4番北田の適時打で、2対0と試合を優位に進めたが、8回表、堀越の投手陣が崩れ、三者連続押し出しで逆転に成功する。8回裏、堀越はさいど同点に追いついたが、9回表、犠飛で勝ち越しに成功。

 2番手左腕・原川が走者を背負いながらも、粘り強い投球。球速は125キロ前後ながらも小さく切れるスライダーのコンビネーションで堀越打線を抑え、3回戦進出を決めた。

 都立城東の内田稔監督は「本当に生徒は我慢強く試合をしてくれました。2番手の原川が良く投げてくれましたね」と力投の原川をねぎらった。またこの試合運びができているのは主将の存在が大きいという。

「彼は試合に出られていないのですが、試合に出ない選手が部員をまとめるというのは本当に大変。彼がキャプテンシーを発揮してくれるからこそ、こういう試合をものにできる」また原川も「試合中、キャプテンから『良い時を思い出せ』などずっと声をかけてくれて、心強かったです。練習試合でも終盤のリリーフは経験がないのですが、そういう声かけがあったからこそ投げられたと思いますし、こういう場面を投げ切ることができたのは自分にとって自信になりました」と笑顔で試合を振り返った。

 これで3回戦進出を決めた都立城東。夏のシード権をかけて厳しい戦いが強いられるが、持てる力を存分に発揮し、シード入りを決める。

 敗れた堀越。堀越は修徳高・修徳中の野球部監督を務めた小田川雅彦氏が就任。小田川氏はチームの課題について聞くと、
「今年の選手たちは真面目な子が多いですし、練習も一生懸命行う。だけど、試合運びを見ると、この場面ではこうしようと感性を働かすといいますか。野球を教わっていないと思います。ただ能力自体はある選手が多いですので、まだまだ強くなりますよ」と進化の可能性を口にした。

 小田川氏の手腕によって堀越がどこまで強くなるのか、注目だ。

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