国士舘、序盤の猛攻で5回コールド!目立つ背番号二桁選手の活躍


4番・門間大樹(国士舘)

 春というより、夏のような暑さになった神宮第2球場。4日から2回戦に入り、シード校が登場。第1試合では秋4強の国士舘明大明治が挑んだ。

 レベルの高い3人の左腕投手を擁し、守りのチームの印象があった国士舘であるが、「怖さがないと思われたので、オフにバットを振り込みました」と国士舘の永田昌弘監督は言う。1回裏、いきなりその成果が出る。

 国士舘の1番・石田晴仁が内野安打、2番・内藤真が送って、3番・倉田和明も内野安打で一、三塁とし、倉田の二盗の後、明大明治先発・井澤蒼依の暴投でまず1点。さらに4番・門間 大樹の右前安打で倉田が生還。5番・嶋崎 優介の左前安打の後、6番・田中 勇祐がライトに特大の本塁打を放ち、3点を追加した。

 タイムリーの4番・門間の背番号は19、3ランの田中の背番号は20。その理由について永田監督は、「田中や門間もそうですが、冬に股関節などを痛めて、十分なトレーニングを積んでいないのですよ。最初はメンバーから外そうかと考えたことがありました」と語る。2人とも秋は試合に出ていただけに、冬場の負傷を克服して、何とか春季大会に間に合ったということからの二桁背番号であった。

 一方明大明治の先発・井澤について、明大明治の寺土博昭監督は、「立ち上がりに問題があったのですが、エースだし、今度はしっかりやってくれると信じて送ったのですが」と、語り肩を落とす。

 国士舘は3回裏には倉田の二塁打、門間の右前安打に続き、田中がセンターオーバーの二塁打を放ち、2点を追加し、勝負を決めた。田中は最初の2打席で、打点5を記録した。

 国士舘の先発は、秋季都大会で早稲田実業を完封したエースの石井 崚太。鋭いスライダーに、明大明治は攻撃の糸口を見いだせない。「怖がらずに、インコースに当たるくらいに立たせましたが、手が出ませんでした。追い込まれてからのスライダーは打てません」と、明大明治の寺土監督は語る。

 それでも4回表には、明大明治の2番・高木眞太郎が本塁打を放ち、一矢報いた。

 国士舘は6回裏に長短4安打を集め3点を追加し、9点差をつける。

 3点以上取らないとコールドゲームが成立する7回表、明大明治はこの回先頭の5番・小坪倭の二塁打を皮切りに、6番・中谷優斗の左前安打、7番・川谷龍生の四球で満塁とし、途中出場の8番・田中琳久、9番・徳井康滋の連続安打で2点を入れて、あと1点でコールドを免れるところまできたが、ここから国士舘の石井の投球にギアが入り、後続は2者連続三振と二ゴロに仕留め、10-3、7回コールドで国士舘が勝利した。

 明大明治としては7回に反撃し、意地はみせた。夏の甲子園大会に出場して60年の歳月が流れたが、明大明治は、かつては東京を代表する強豪校だった。第100回大会の今年、どこまで盛り返すことができるか。明大明治の寺土監督は、「チームのまとまりはすごくいいです。でも個の力を上げていかないと」と語った。

 勝った国士舘は豊富な投手陣に、打線も力をつけたことを示すことができた。この冬は雪などの影響で、「追い込んだ練習はできませんでしたが、その分、トレーニングはやってきました」と、国士舘の永田監督は語る。今大会の優勝候補であるという実力を発揮した国士舘は、3回戦は都立雪谷と対戦する。

(文=大島 裕史)

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