関東一追撃かわし4強へ。光る都立城東の健闘

先発の河合(関東一)

 4対4で引き分けた試合を受けての再試合。この日は、春の嵐であった前日と異なり、風もほとんどなく、穏やかな天気の中で、試合が始まった。

 普通に考えれば、再試合となると、選手層の厚い関東一が優位であることは間違いない。しかし、都立城東の健闘で、追いつ追われつの好試合になった。
都立城東は、前日完投した関根 智輝が続けて登板した。「公式戦で連投する機会もなかったので。でも、夏を考えて、別の投手で行くか、悩みました」と、都立城東の池上 茂監督は語る。
関根本人は、「連投は初めてですが、そんなに疲れはありませんでした」と言う。実際、立ち上がりやや不安定なことがある関根だが、初回は四球を1つ出したものの、無難に抑えた。

 一方関東一の先発は、前日1イニング投げている背番号1の河合 海斗。河合は1回表、四球を2つ出し、都立城東の5番高野 慎太郎の左前安打により、1点を献上した。

 2回裏、関東一はすぐに反撃する。一死後6番竹井 丈人は左前安打。さらに8番菅谷 圭祐の右前安打の際、右翼手がややハンブルすると、竹井はすかさず三塁に進む。右翼手から三塁へ送球される間に菅谷も二塁を狙う。そして三塁手から二塁への送球がやや乱れる間に、竹井は本塁を突き、同点にした。少しずつのミスを、関東一が見逃さす走塁しての同点であった。
この1点に対して都立城東の池上監督は、「関東一を本気にさせたぞ」と言って、選手を励ましたという。

 それでも3回表、都立城東は1番田中颯人の二塁打に、関東一の一塁手米田 克也の失策などが重なり、すぐに勝ち越した。

 しかし関東一はその裏、四球の走者を2人置いて、4番佐藤 佑亮がレフトへ3ランを放ち、4対2と逆転した。「2ストライク1ボールに追い込んだからのインコース。もったいなかった」と、都立城東の池上監督は語る。とはいえ、「4対2になったところで、ずるずると行かず逆転したところに、この間の成長を感じます」と付け加えた。その攻撃が、5回表である。
この回先頭の9番片倉 優樹の右前安打、1番田中の死球で無死一、二塁となったが、二塁走者の片倉は、飛び出して、捕手からの送球で刺される。それでも2番清水 晴海の中前安打で一、二塁とし、この大会打撃も好調の4番関根が、ライトへの二塁打を放ち、田中だけでなく、一塁走者の清水晴も還り同点。さらに高野の遊飛を、遊撃手・村瀬 佑斗が落球して、関根も生還して勝ち越した。