タイプの異なる両投手が緊迫の投手戦、好機に一本が出た東亜学園が逃げ切る

田原君(東亜学園)

 ようやく4月らしい陽射しが戻ってきた江戸川区球場。そんな陽射しに包まれながら、好テンポの投手戦が展開されていった。

 明大明治は2年生の柳澤君、175㎝70kgのバランスの取れた体型。制球がよく、投球の組み立ても巧みだ。

 対する東亜学園の田原君は176cm85kgで、下半身ががっしりとしたタイプで、力で押してくる。

 この両投手の投げ合いは、5回まで明大明治は吉村君の内野安打1本のみ。

 東亜学園鈴木 翼君の左翼線二塁打1本のみで、ともに4番が1安打しただけだった。

 三塁まで走者を進めていた東亜学園が、わずかに押し気味という展開だった。

 どちらがどういう形で先制するのかが、大きなポイントとなってきたが、均衡を破ったのは東亜学園だった。

 6回の東亜学園は、一死から2番北澤君が右前打で出ると、すかさず二塁盗塁を決める。

 そして、鈴木 翼君が左前へタイムリー安打して、北澤君がホームイン。貴重な先取点が入った。

 7回からは、試合が動きそうな気配もあったのだが、9回二死走者なしから明大明治は3番留畑君が右翼線に二塁打すると、吉村君は四球で一二塁。ここまで、3安打できっちり投げてきていた田原君だったが、俄かに不安感が出てきた。

 上田滋監督も、思い切って背番号20の青木君を投入。

 青木君も186cm84kgという体格で、力強い球を投げ込んでくるので、「ワンポイント抑えるのには任せられる」という思いに十分に応えて、最後は三振を奪った。