立教池袋、5回コールドで初戦を制す

広瀬投手(立教池袋)

 今年は3月中にセンバツが終わったため、入れ替わるように春季東京都大会が始まった。

投手力がいい立教池袋に、1次予選3試合を二桁得点で勝ち上がってきた都立北豊島工が挑んだ一戦から、神宮第二球場の試合は始まった。

  立教池袋は、秋までは身長181センチの2年生・小幡 圭輔が背番号1であったが、この春は、身長171センチの3年生・広瀬泰志が背番号1を担い、この日も先発した。
「秋までは1番は小幡でしたが、冬場の練習を経て、3年生に頑張ってほしいという意味で、広瀬を1番にしました」と、立教池袋の古賀賢之監督は語る。

 古賀監督が「立ち上がり、力みがあった」と語るように、広瀬は都立北豊島工の1番須藤純介に左前安打を打たれる。しかしその後は、変化球を有効に使って都立北豊島工が打線を翻弄し、3者三振で切り抜ける。
その裏の立教池袋は、1番塩澤昂大が右前安打で出塁すると、2番新倉大輔は送りバント。都立北豊島工がの三塁手・西村怜士が捕球した後、二塁に送球したものの、これが悪送球。さらにカバーに入った外野手もこれを後逸し、塩澤だけでなく、新倉も生還した。

 都立北豊島工がは守備の乱れで2点を失ったものの、2回表二死後、7番名越正毅が四球、8番畑寿志の中前安打の後、失点につながる失策をした9番西村が放った打球は、ワンバウンドでスタンドに入る二塁打となり、1点を返し反撃に出る。
しかしその裏、立教池袋は、安打2本と四球などで二死満塁とし、3番滝本旺大の右前安打で2人を還して突き放す。
3回裏も立教池袋は、2つの四球に暴投などで二死一、三塁のチャンスをつかむが、9番畑祐輝の二遊間の当たりを、都立豊島工の遊撃手・須藤が好捕して、この回は無得点。

 しかし4回表は、滝本の右前安打などで無死満塁とし、4番野田宏太朗の投手強襲の当たりは内野安打となり1点追加。さらに6番渡辺康介の中前適時打の他、3四死球に失策が重なったうえ、この回2度目の打席となる滝本が、この試合4安打目となる二塁打を放ち、4回表だけで8点が入った。

 立教池袋の広瀬は変化球の制球が良く、1次予選で打ち勝ってきた都立北豊島工がに対し、3、4、5回を三者凡退で切り抜け、12-1の5回コールドが成立した。

「(先発の)広瀬は、投球術などいいものを持っています。もちろんこれから小幡も使います。攻撃面では、相手が嫌だと思うことがどれだけできるかだと思います」と、立教池袋の古賀監督は語る。

 一方敗れた都立北豊島工がの小椋純一監督は、「雰囲気に呑まれました。もっと積極的にやってほしかった。打てる連中なので、(3失策した)守りのレベルは仕方ない。落ち着いて試合ができる精神力が課題です」と語った。結果は大敗であったが、夏に向けて、本大会の雰囲気を経験できたことは、大きな財産であることは間違いない。

(取材・写真=大島 裕史)

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