本田君(日大鶴ヶ丘)

あわやノーヒットノーラン、日大鶴ヶ丘が東亜学園を1安打完封

春の嵐が近づいてきているという天気予報が出ている中での試合。試合開始当初の11時54分には、まだ風もそれほどではなかったものの、試合の進行とともに、風の状態があやしくなってきた。それでも、雨も落ちてくることなく試合は何事もなく無事に成立した。

また、風の影響が試合そのものを左右するようなことにもならなかったのもよかった。それに、両校の選手がそんなコンディションの中でも集中を切らすことなく、きちんと一つひとつをこなしていたことに、改めてどちらもよく鍛えられていると思わせるものだった。

試合そのものも、1時間半のスピーディーなものとなったのだが、それは試合を急がされてそうなったというのではない。両投手のテンポがよくてそういうスピーディーな試合になったということである。

東亜学園はサイドスローの中村達君が先発。ちょっと腰を畳んで、アンダースローの投手のようになりながら、腕を立てて途中からサイドになっていくというフォームで、慣れるまではやや面食らう感じだ。初めて対戦すると、タイミングを取りにくいのではないだろうか。

これに対して日大鶴ヶ丘の本田君は、若干2段モーション風になりながらも、一連の流れの中でスイスイと投げてくる。サイドというよりはスリークォーターから、スライダーを中心に自分のリズムを大事にしながら、打者に考える余地を与えないようなテンポで投げ込んでいた。

この二人の投げ合いで始まった試合。初回、2回を見て投手戦になるだろうと予想された。それだけに先制点が大きくモノをいうことになるだろうなと思っていたが、その先制点が3回日大鶴ヶ丘に入った。

この回の日大鶴ヶ丘は1死後8番の本田君が安打で出ると、続く廣瀬君は追い込まれながらもファウルで粘って四球を選んで一二塁。中村投手としては、ちょっと嫌な感じになるところであるが、そこをすかさず狙った伊地知君は左翼線へ運ぶ二塁打で2者を迎え入れた。