小川 拓真選手 (静岡)

小川 拓真

球歴:静岡

都道府県:静岡

ポジション:一塁手

投打:左 / 左

身長:173.0 cm

体重:82.0 kg

学年:卒業

寸評

 1年秋から、名門・静岡高校の4番打者として活躍。その圧倒的な打力で、チームを引っ張る打線の核。甲子園の習志野戦(2011年08月07日)でも、センター前に強烈な当たりを放ち、その片鱗を垣間見せた。 (守備・走塁面)  完全に走塁への意識は低く、一塁までの塁間も緩めてしまう。そのため正確なラップは計測できなかったが、そのプレーを観る限り足を売りにするスタイルではないはず。静岡予選の6試合でも、盗塁は0個だった。  ただ一塁手として際だって動きが好いとは思えなかったが、キャッチングなどは悪くない。一塁手と言うポジションの限定はあるが、このポジションならばソツなくこなせるのではないのだろうか。ただ上のレベルで、他のポジションを任せようというのは、少々無理がありそうだ。 (打撃内容)  静岡予選では、0本 7打点 打率.500厘と高い対応力を魅せた。左打席に立ち、足を揃えて構える。グリップを下げて、リラックスしているのが彼の良さ。始動に関しては、中距離~長距離打者の中間ぐらいのタイミングであり、本質的には中長距離打者なのかもしれない。足をしっかり踏み込んで来るタイプで、足を降ろすタイミングを工夫すると言うよりは、強く踏み込むことに主眼が置かれていると考えられる。足は、真っ直ぐ~少しベース側にインステップ踏み込み、インパクトの際にもブレないなど外の球もきっちり叩けるスタイル。左打者でも、最初の一歩目をいち早く切るのではなく、しっかり叩いてから走り出す強打者タイプ。  打撃の準備段階である、「トップ」を作るのも遅くない。バットの振り出しも、上から綺麗に振り抜かれロスが少ない軌道。それでいて弧は大きく、更にフォロースルーの段階でグリップは高い位置に引き上げられ、ボールをある程度遠くに運べる飛距離が期待できる。体の開きも我慢でき、軸足の崩れも少なく安定した打撃の持ち主。 こと技術的には、ほとんど直すところがない。
更新日時:2011.08.11

将来の可能性

  守備・走力のアピールには欠けるが、こと打つことに関しては素晴らしい。技術的に大きな欠点がなく、対応力と長打力をバランス好く兼ね備え、上のレベルでも打撃を売りにして行ける資質を持っている。もっと中距離タイプなのかなと思えたのだが、左投げ左打ちの選手でもあり長距離砲としての可能性も感じさせる。あえて打撃オンリーで、今後も勝負して行って欲しいスラッガー候補。長距離打者は、アマでは貴重な存在だけに、ぜひ大成して頂きたい。
更新日時:2011.08.11

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