拝崎 諒選手 (横浜)

拝崎 諒

球歴:横浜

都道府県:神奈川

ポジション:外野手, 投手

投打:左 / 左

身長:182.0 cm

体重:76.0 kg

学年:卒業

寸評

 全国有数の名門・横浜高校にあって、下級生の頃からレギュラーを張っている高い野球センスが魅力。特に、逆らわずにレフト方向に振り出す素直なバッティングが持ち味。 (第一印象)  大型ですが強引さがなく、力みのないプレーをする選手。走攻守適度なまとまりがあり、高い野球センスを感じます。ただそのセンス故に、何か凄みみたいなものが感じないのも、少し物足りなく感じます。 (守備・走塁面)  中堅手としても、打球への反応・落下点までの入り方もソツがなく、安定した中堅手との印象を受けます。肩も返球などを見ているとまずまずで、高校生の外野手としては総合力の高いディフェンス力があります。  一塁までの塁間を4.25秒前後と、高校生としてはまずまず。ドラフト的な観点で見ると、平均的な脚力だと言えるでしょう。新チーム結成以来の68打席で、秋は4盗塁。これをプロの規定打席である446打席に換算すると、年間26個ペースで走る計算になります。これは、高校生としては際立つペースではありませんが、それなりに動ける走力はありそうです。上のレベルで守備は充分通用するレベル、走力は平均ぐらいだと考えてよさそう。 (打撃内容)  スクエアスタンスで、グリップを高めに添えて、非常にバランスの好い構えができています。またフォーム全体が小さな動作で行われており、無駄を極力減らしたスイングになっています。 <長所>  ベースから離れた方向に踏み出された足元は、インパクトの際にブレません。この下半身の粘りが、外や低めの球に対し、開きを我慢して対応できる源となっています。  バットの振り出しも好打者らしく、上からミートポイントまで無駄なく振り下ろせます。そのためボールを捉える技術には、好い物を持っています。またボールを捉えてからも、バットの先端が下がらないようにヘッドを立てて、うまくボールを拾えています。  足の上げ下げが殆どなく、目線は動きません。そのため的確に、ボールを捉えることができます。体の開きも我慢できるので、左方向への流し打ちにも無理がありません。軸足も安定しており、波の少ない安定した打撃が期待できます。 <課題>  その一方で、始動が遅すぎるのが気になります。そのため始動~着地までの「間」に乏しく、打てるポイントは点のごとく極限られてしまいます。彼の場合、ストレート中心に待っているようなので、変化球への対応に課題があるように見えます。更に打撃の準備である「トップ」を作るのも遅れているので、一定レベル以上の球速・キレには差し込まれやすい傾向にあります。そう、打てる球が、非常に限られた選手なのです。
更新日時:2012.04.23

将来の可能性

 非常に好いものは持っているのですが、もう少し始動を早めて動作に余裕を持ちたいところ。そうやって、打てるポイントを広げて行って欲しいですね。守備・走力とのバランスも取れていますし、野球センスにも好いものがあります。大学などに進んでも、活躍して行ける可能性は秘めています。先輩の乙坂智(ベイスターズ)外野手に比べると、身体能力で一歩劣ります。ただ打撃センスでは、負けないものを持っているのではないのでしょうか。乙坂も春~夏に向けて、心身共に大きく成長。拝崎にも、先輩の背中を追いかけて欲しいと期待します。
更新日時:2012.04.23

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