田村 丈選手 (関大北陽)

田村 丈

球歴:関大北陽

都道府県:大阪

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:185.0 cm

体重:80.0 kg

学年:卒業

寸評

 初回から88マイル(140.8キロ)を連発し、2010年度の大阪を代表する速球派と言う評判には嘘偽りのない逸材だった 田村 丈。185センチの長身を活かした角度のあるストレートは、最速で145キロにも到達するとも言われる。これから夏の大会に向けて、大きくクローズアップされてゆく1人ではないのだろうか。 (投球内容) この投手の最大の良さは、ボールに角度が感じられること。そのため球威はやや物足りないものがあるのだが、バットの芯から微妙にズレるのが特徴。ポンポンと心地の良いリズムに加え、制球力・マウンド捌きにも大きな破綻はない。カーブ・スライダー・フォークと一通りの変化球を持っているのだが、追い込んでからの詰めの甘さが最大の課題。 両サイドに球を散らせつつ、変化球を織り交ぜて的を絞らせない。基本的には、三振をバシバシ取って力でねじ伏せると言うよりは、相手の打ち損じを誘うタイプ。ただ、まだ身体がビシッとしていると言うほどではないので、本格化するのは、数年先のことになりそうだ。 (スカウティング6原則) 「強さ」「速さ」「柔らかさ」「鋭さ・厳しさ」「イヤらしさ・怖さ」「センス」などのスカウティング6原則の観点で考えると「柔らかさ」の天性の部分を除けば、まだまだ発展途上の印象は否めない。別の味方をすれば、それだけまだ伸びしろも残されていると言う期待感も残る。
更新日時:2010.06.09

将来の可能性

 素材としての奥行き、土台となるフォームの素晴らしさ・投手としての破綻のないまとまりなどを併せ持つなど、ドラフト候補に相応しい素材だと言えよう。ただ現状は、あくまでも候補の1人であって、指名確実な力量とは言い難い。それだけに、夏までに目に見えてワンランク・ツーランク上の成長が見られないと、高校からプロとなると厳しいだろう。高校からプロに入るような選手は、この春から夏にかけての確かな成長が、指名への大きな原動力となる。彼がそういった素材なのかどうか、夏まで見極め行きたい。
更新日時:2010.06.09

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