戸郷翔征を彷彿させる中学生右腕 プロに匹敵する伸びが光る
2022年のベイスターズカップで準優勝に輝いた横浜泉中央ボーイズは、横浜市を活動拠点にしながら、専用グラウンドを持っていることで、人気になっている。そのチームから、4月に高校野球へ飛び込んでいくのが、西海輝投手だ。
精密機器・ラプソードによる計測結果では、121.6キロと、球速そのものは、ずば抜けているわけではないが、球質の部分では光るものがある。
直球の伸びがわかる縦の変化量の項目で、45.5センチを計測した。40センチが目安とされるプロの投手以上の数値を出しており、既に中学生離れの球質の持ち主だということが、計測結果で分かった。
回転効率でも90%を超える結果を出したことから、現場の計測担当者も「ホップするストレートです」と評価しており、球速以上に質がいいことが見えてきた。
セットポジションから大きなテークバックでトップを作り、思い切り右腕を振り下ろしていく。巨人・
戸郷 翔征投手(
聖心ウルスラ出身)を彷彿させる。実際に周りからもよく言われるそうだが、あまり意識しているわけではなく、本人は体を大きく使って投げることを意識していく中で、現在のフォームにいきついた。
この球質のまま土台となるフィジカルを強化していけば、数年後には面白い存在となるのではないか。西海輝の名をしっかりと覚えておきたい。
更新日時:2023.01.09